サプライ品の話
今回はカードやデッキの話ではなくサプライ品。EDHをプレイするにあたって「これがあると便利ですよ」という物を紹介してみる。


【ライフカウンター】
通常のマジックではメモ帳、そろばん式カウンター、スマホ、ダイアル式カウンターなど多種多様に存在するが、そろばん式カウンターを除いてEDHでは不向きである。

・ダイアル式カウンターは初期ライフが40なので振り切れてしまう。
・スマホは長期戦になるので電池が持たない
・メモ帳は多人数戦かつ長期戦なので、いちいち書いていると時間がかかる

といった具合である。そろばん式カウンターにも単価が高いという問題があり、私は使ったことがない。


現在私が使っているライフカウンターは2つ
①単語帳型カウンター
100均で単語帳を買ってきて、それに数字を書いておく。あとは日めくりカレンダーと同じようにライフ増減のたびにめくればいい。これのいいところは

・数字を大きく書けば相手にも伝わりやすい
・100近くまでライフを簡単に数えることができる
・衝撃を与えても数字が変動しない

の3点があげられる。


②トレー型カウンター
口で説明するより写真を見た方が早いと思う。100均で金属のトレーを買ってきて、その上に数字を印刷した紙を貼り付ける。磁石を用意し、ライフ増減のたびに磁石を動かす。これは比較的簡単に全員のライフを管理できる。

2つの使い分けは①がガチデッキ用、②がカジュアルデッキ用だ。
ガチデッキはコンボを決めて勝つパターンが多く相手のライフ管理をする必要がない。
一方カジュアルデッキの場合はライフを削って勝パターンが多い為、全員のライフを管理できる②を採用している。


【サイコロ】
「別にどれでも同じでしょ?」という声が聞こえてきそうだが、転がり防止の為に大きいサイコロの方がいい。私が使っているのはカジノダイス。少々値段は張るが適度な大きさがあり面の出る確率がほぼ均一なので、イカサマをしていない証明にもなる。
これに加えて20面ダイスも用意している。ターンの順番を決める際や膨大なマナを管理する際に便利。


【コイン】
一時期はポケモンカードのコインを使用していたが、現在はサイコロで代用している。注意してもらいたいのは「金属のコインをカードの上に落とさないこと」自分のカードならばいいが、相手のカードを傷つける恐れがある。この意味からもサイコロで十分だろう。


【トークン】
必要に応じて各自用意するのがベターだが『相手のカードによって生み出されるトークン』というものが存在する。
該当するカードは
《内にいる獣》の緑の3/3ビースト
《白鳥の歌》の青の飛行持ち2/2鳥
《急速混成》の緑の3/3カエル・トカゲ
《猿術》の緑の3/3類人猿
など。上記の2つは使用頻度の高いカードであり、用意しておいて損はない。後は万能トークンとして他のTCGのカードやトランプを数枚用意しておこう。


【マーカー】
誘発忘れを防ぐための物でライブラリーの上に置いて使う。
EDHはカジュアルな環境なので、誘発忘れについては寛容であるが、やはり間違ったプレイングは極力減らしたいという気持ちから作成した。専用に作ったものは契約サイクルのQBマーカーと《リスティックの研究》用のマーカーの2つ。とは言え《リスティックの研究》はデッキから抜けていき、契約も最近はミスすることがなくなったためすっかりお蔵行きなのだが。

注意点はマーカーの置き場所。《リスティックの研究》用のマーカーは手に持って使用していたのだが、このプレイングは実はNG。マーカーの置いていい場所は戦場、墓地、ライブラリーだけなのだ。

https://twitter.com/testing_box/status/696912873654611970

こんなルールまでしっかり規定されているとは思わなかった。
2016年1月のルール改定について
多くの人がご存知だと思うが、2016年1月のルール改定で以下の変更が行われた

①《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》禁止推奨
②統率者戦固有のマリガンルールを廃止、公式ルールと同じ占術マリガンを適用(ただし1回目のマリガンは7枚引くことができる)。
③ルール4(統率者の持つ固有色以外の色マナを生み出した際、それらの代わりに同じ数の無色マナを生成する制度)を廃止。


①《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》禁止推奨
確かに使われると強いことは強いが、割とどうとでもなるカードなので、禁止にするレベルにあったとは正直思えない。これが禁止ならば、代替カードは《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》だろう。クリーチャーの瞬速プレイはできないが、やってることはほぼ同じ。そのうち解禁されてもおかしくはないと思う。



②統率者戦固有のマリガンルールを廃止、公式ルールと同じ占術マリガンを適用
俗に言う『パリマリ』ではなく『バンクーバーマリガン』に変更される。今回のルール変更で一番影響が大きい。様々な掲示板でも語られているが、土地を増やす必要が出てくる。感覚としては+2枚程度だろうか?
特定のカードを引き込む必要があるコンボデッキも若干だが弱体化する。ただ、現状の『パリマリ』はコンボデッキ絶対優位の温床であったため、そうでないデッキにとっては追い風になる。
注意点は1回目がフリーマリガンであること。言葉で表すより画像のわかりやすいと思うので、添付画像を参照。



③ルール4(統率者の持つ固有色以外の色マナを生み出した際、それらの代わりに同じ数の無色マナを生成する制度)を廃止。
無色マナを参照するルールが出来てしまったことで、こうせざるを得なくなった。一応
「統率者の持つ固有色以外の色マナを生み出した際、それらの代わりに同じ数の『不特定マナのみ支払えるマナ』を生成する」
に変えれば現行のままでよかったのだが、それでは分かりにくいということだろう。
デッキには統率者の色のカードしか入れられないので、あまり影響がないように思えるが、一部のカードは劇的に強化される。

1.烈日持ちのカード
単色でも「好きな色1色のマナ○点を加える」と書いてあるカードならば2以上に出来るようになった。とは言え構築レベルに達しているカードは《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》くらいしかない。

2.収斂持ちのカード
単色でも「好きな色1色のマナ○点を加える」と書いてあるカードならば2以上に出来るようになった。構築レベルに達しているカードは《白日の下に/Bring to Light》と《苦い真理/Painful Truths》の2枚。どちらもかなり有効に使えるので、見かける機会は増えていきそうだ。

3.コントロール奪取カード、コピーカード
どういうことかと言うと、奪ったりコピーしたはいいものの、起動型能力が必要な色マナが出せずに起動できないという事がなくなる。

さて、これらのカードを上手く使えるようにするために必要な「好きな色1色のマナ○点を加える」と書いてあるカードを探してみよう。


【好きな色のマナが出せるクリーチャー】
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》

【好きな色のマナが出せるアーティファクト】
《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《友なる石/Fellwar Stone》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》

【好きな色のマナが出せる土地】
《真鍮の都/City of Brass》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard 》
《マナの合流点/Mana Confluence》

【好きな色のマナが出せるエンチャント】
《花の絨毯/Carpet of Flowers》

【色を1色選んで、その色マナが出るもの】
《かごの中の太陽/Caged Sun》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》

構築レベルに達しているカードでもこれだけあった。これらのカードならば無理せず投入出来るので、上記のカードを使うのであれば狙ってみても面白い。



④変更されなかったルール
《むかつき/Ad Nauseam》の禁止と《合同勝利/Coalition Victory》の解禁。
《むかつき/Ad Nauseam》についてはもはや諦めているが、このルールを作っている人たちは本当に《合同勝利/Coalition Victory》が強いと思っているのだろうか?
事の始まりは3万円構築からだった。

行きつけの店の店主が初心者をボコり過ぎないように多少制限したデッキを組んでいた。私もこの考えに同意し3万円でデッキを組み始めた。コルフェノール、ガイージーを経由してたどり着いたのは《龍王オジュタイ》。スタンダードではコントロールのフィニッシャーとして君臨するこの生物だが、EDHでもその力を十分に発揮し、結構な勝率を誇るデッキとなった。
対戦後「このデッキ3万円で組んでるんだけど、なかなかの強さでしょ?」と対戦相手に話してみると、「だったらこのデッキも安いですよ。統率者セットにちょっと買い足したくらいなので5000円くらいです」との回答が。

私が持っているガチデッキ《放浪の吟遊詩人、イーサーン》と《火想者、ニヴ=ミゼット》のデッキはいずれも10万円を超えている。相対的には十分制限をしたつもりだが、3万円は絶対的に考えれば高いようだ。

分かった、極限まで安いデッキを組んでやる。

そうして出来た《自由なる者ルーリク・サー》は基本土地を0円、それ以外のカードはWisdom Guildの最安値を参考にするとなんと2000円。フェッチランド1枚より安い。だが、これでも相手を撲殺出来た。

ならばもっと制限しても勝てるのでは?

目標は1000円。1枚当たり10円だ。しかし実際にデッキを組みだすと1000円というのはかなり厳しかった。青のデッキならばまず入るであろう優良コモンの《渦まく知識》は最安70円、《粗石の魔導士》は最安54円、《宝船の巡航》ですら最安20円なのだ(Wisdom Guildの最安値を参考にした)。他のカードをもっと安くすればこれらのカードも採用できるが、全カードで一番安いものでも9円する。それが例え店のストレージで埃をかぶっていて1枚1円でも不良在庫となるカードであってもだ。

なかなかに苦労はしたが、出来上がったデッキは下記の通り。
なお、カード名の左に書いてある数字は枚数ではなくそのカードの最安値だ。


【ジェネラル】
10 漂う死、シルムガル

【クリーチャー】
10 肉袋の匪賊
10 無慈悲な処刑人
10 幻影のドラゴン
20 水銀のドラゴン
10 鐘鳴りのドラゴン
10 死致の執政
10 歪んだ爪の変成者
10 厄介なキマイラ
10 ケルゥの呪文奪い
10 シルムガルの暗殺者
10 ウスーンのスフィンクス
20 マゴーシのスフィンクス
10 アスフォデルの灰色商人
10 タッサの使者
10 軍団を破壊するもの
15 コジレックの職工
10 バーラ・ゲドを滅ぼすもの
10 古術師
9 記憶の壁
20 霜のタイタン
19 夜景学院の使い魔
10 有毒ドラゴン

【エンチャント】
10 魂の代償
10 支配魔法
10 宮殿の包囲
22 恐君主の兜

【インスタント】
10 悲劇的な過ち
11 血の復讐
10 否認
15 打破
10 乱動への突入
25 分割判定
10 現実変容
10 禁忌の錬金術
10 夢の破れ目
10 命令の光
15 龍王の大権
10 好機
10 奪取の形態

【ソーサリー】
10 強迫的な研究
10 血の署名
15 囁く狂気
10 血のやりとり
15 奈落の統治
20 宝船の巡航
20 権力への嘆願
10 暴君の選択

【アーティファクト】
9 ダークスティールの鋳塊
10 ディミーアの魔鍵
10 ディミーアの導き石
10 面晶体の記録庫
10 シルムガルの碑
15 炭色のダイアモンド
10 霊体のヤギ角
10 幽体の照明灯
15 統率者の宝球
20 空色のダイアモンド
30 精神石
100 太陽の指輪
30 永遠溢れの杯

【その他のアーティファクト】
10 ダークスティールの斧
10 ザスリッドの指輪
10 強欲の護符
10 英雄の刃
10 旅人のガラクタ

【土地】
0 島18枚
0 沼10枚
10 広漠なる変幻地
10 進化する未開地
10 ディミーアのギルド門
20 ジュワー島の隠れ家
10 陰鬱な僻地
20 ディミーアの水路

【合計】
1000円


狙ったわけではないが、ぴったり1000円になった。ジェネラルのシルムガルは

「2色で組める、除去耐性がある、安い、持っている」

の4点で選んだ。持っているのであれば《目覚めし深海、レクシャル》の方がよかったかもしれない。「なんでこれ入れてないの?」という人はぜひ最安値を検索してみよう。意外なカードが30円くらいするはずだ。

なお、このデッキ4回ほど回したが、なんと1回勝っている。それ以外の対戦でもカーネル・サンダースになることなくちゃんとゲームに参加できている。妨害手段を豊富に持つ青とクリーチャー除去が得意な黒を選んだのは正解だったようだ。

デッキ自体はもう少し工夫のしようはあると思うが、どうしようもないのはマナ加速。「これは紙束ではありません」ということを示したいが為に《太陽の指輪》を入れたが、デッキの1/10の値段もしてしまう(100円が高いと思ったのは小学生の時以来だ)。タリスマンや印鑑もEDH需要の為か地味に値段がする。仕方なく最近出た3マナのマナ・アーティファクトを採用しお茶を濁している(後々検索するとマナ・マイアは15円なので検討を考えよう)。

ここまでして無理をするのは制限プレイが楽しいというのもあるが、「EDHをやりたいけど、お金がかかるんでしょ?」という人に対し、こんな無茶苦茶に制限したデッキでもEDHは楽しめるんだということを示したい為。

とにかくまずはデッキを用意してEDHの世界に飛び込んでもらいたい。
そしてそこで楽しいと感じたならば改めてカードを買い足してガチ勢になってもらいたい。
Twitterでこのようなハッシュタグを見かけた。スタンダードならば今年も《包囲サイ》なのだが、だれでも強さを知っているカードを書いても仕方がない。
この場では今年出たカードで私がEDHで使ってみてそれなり以上の強さを実感できたカードを書いてみる。


【運命再編】
《勇敢な姿勢》
スタンダードでもお世話になる優良除去&破壊限定打ち消し。EDHでは優先すべきカードというわけでもないが、どちらの効果も強力。

《僧院の包囲》
地味ながらも確実にアドバンテージを生むカード。青いデッキだったらほぼ確実に入っている《宝船の巡航》と《時を超えた探索》を考えるとある意味マナ加速も行っている。
もう1つの能力はEDHで起動することはまずないだろう。

《無慈悲な処刑人》
《肉袋の匪賊》と効果は同じ。最大で1対3交換が取れるのは優秀

《死に微笑むもの、アリーシャ》
ジェネラルとして一度組んだ。現時点では《巨大なるカーリア》に劣るが、今後のカード次第で化ける楽しみなカード

《前哨地の包囲》
赤い《ファイレクシアの闘技場》。赤では貴重なアド獲得源で、赤単色だったらまず採用して問題ないレベル。もう1つの能力?ああそんなものあったね(効果覚えてない)

《ティムールの剣歯虎》
イーサーンにパラダイムシフトを起こしたクリーチャー。こいつの登場前、イーサーンはマナ加速からエルドラージをたたきつけるゲームしかできなかったが、無限マナを発生させるコンボゲームが簡単にできるようになった。加えて4マナであるため、3マナ域まではマナクリ、4マナ域でこいつというデッキ構成上も非常にありがたい。間違いなく今年一番お世話になったカードだろう。

《開拓地の包囲》
どういうわけか1ターンに4マナも出てしまうエンチャント。自分のターンのみ、2マナずつ分割というデメリットがあるとはいえ金粉の水蓮よりたくさんマナを供給できるのだから、壊れ具合がよくわかる。え?もう1個能力持ってる?またまた御冗談を(効果覚えてない)


【タルキール龍紀伝】
《アンデッドの大臣、シディシ》
《Demonic Tutor》の能力はかなり使える。墓地に何かを送る必要があるが、釣り上げて能力再利用が楽だったり、PIG能力持ちを墓地送りにしたりあながちデメリットではない。
4/6接死の能力もナイスブロッカーでいやらしい。

《狩猟の統率者、スーラク》
緑では貴重な速攻付与装置。1ターンに1回だけなので《調和の中心》に大きく劣るが、クリーチャーであるためイーサーンからサーチ可能。主に召喚したエルドラージを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!するために使う。

《失われた業の巫師》
誰が呼んだか失業巫女だが、スタンダードでもしっかり就職先を見つけているマナクリ。《生命の律動》能力は禁止されているだけあってかなり強いが、これを起動すると大抵自軍のクリーチャーはタップ状態になっている。これを起動して勝ったゲームは少ないが、勝ち手段は多いに越したことがない。

《卓絶のナーセット》
元トップレアという悲しい称号を与えられてはいるものの、やはり能力は優秀。《宝船の巡航》などを反復しようものなら全力で打ち消しが飛んでくる。

《龍王オジュタイ》
最初のうちは「呪禁が解けるとかダメに決まってるだろ」なんて思っていたが、攻撃するたびに出撃するコアスプレンダー(3枚見て1枚選ぶのはインパルスの一部)はEDHでも強力だった。寧ろ簡単に警戒を付けられるので、相手がもたもたしている間に圧倒的なアドを得られる。まあ、カジュアル対戦用ですが。


【マジック・オリジン】
《一日のやり直し》
残念ながらスタンダードでは活躍できなかったが、ドロー7の実力は確実に発揮している。追加ターンを得た後にこれを撃つ鬼畜プレイ。

《森林の怒声吠え》
見た当初は「6マナだから試しに採用するか」程度の考えでいたが、マナクリからマナ出す→これ→《ワイアウッドの共生虫》を場に出す→戦場の《クウィリーオン・レインジャー》を手札に戻してマナクリアンタップ→《クウィリーオン・レインジャー》を再キャスト→森を戻してもう1回というろくでもない動きを見せてくれる。もちろん《再利用の賢者》でもいいし《激情の共感者》でもいい。


【戦乱のゼンディカー】
《軍団を破壊するもの》《バーラ・ゲドを滅ぼすもの》
「ただのリミテ神をこんなところで紹介するのか?」と言われそうだが、実際こいつらのスペックはかなり高く、貧乏デッキならばメインアタッカーになりえる。

《水の帳の分離》
追加ターン。以上。強いて言うならおまけいらないから軽くして。

《苦い真理》
《血の署名》の方が強くない?と言われるが、そうでもない。青ではないデッキの場合、3マナで最大3枚引けるのは結構強い。

《白日の下に》
スタンダードでも一定の勢力を持つこのカード。デッキは選ぶが、弱いことは一切書いていない。真の力を発揮するには5色デッキでの運用になるが、青緑の2色デッキで使う場合でも《Demonic Tutor》を考えるとサーチ分は2マナ、唱えるのに3マナと損はそれほどしていない。《超起源》が《Eureka》同然に撃てたりと何かがおかしい。


【統率者2015】
ない。実際フルスポイラーが出た段階で予約しなくてよかったと思えるレベルだった今回のセット。いずれ買うことになるカードは《思考の器》くらいだろうか?


以上、全部で19枚。今後組むデッキ次第ではここにないカードを使うことにもなるだろうし、私が使っていないカードでも既に結果を出しているカードもある。さて、来年はどんなカードがEDHを賑わせてくれるのだろうか?

フェイジをジェネラルにしたデッキの可能性を考える
《Command Beacon》というカードが公開されていた。
まず思いついたのは《触れられざる者フェイジ》を統率領域から手札に持ってきて使うことだ。

Phage the Untouchable / 触れられざる者フェイジ (3)(黒)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー - アバター(Avatar) ミニオン(Minion)
触れられざる者フェイジが戦場に出たとき、あなたがそれを自分の手札から唱えたのでない場合、あなたはゲームに敗北する。
触れられざる者フェイジがクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。それは再生できない。
触れられざる者フェイジがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはゲームに敗北する。
4/4

統率領域は手札ではないので、普通に唱えると唱えた瞬間敗北する。
このままではネタデッキだが、回避する方法は

①《倦怠の宝珠》で敗北する能力を発生させない。
②《無限の日時計》で敗北する能力を追放する。
③《白金の天使》で敗北する能力を無効化する。
④《深淵の迫害者》を相手にコントロールしてもらうことでで敗北する能力を無効化する。
⑤打ち消しで墓地に落として、墓地回収呪文から手札を経由して戦場に出す

に今回の《Command Beacon》で6種類存在する(④は現実的ではないが)。

ただ、下準備がかなり大変なうえに相手を敗北させるためには戦闘ダメージを与えなければならない。接死的な能力を持っているが、通したら負けになるので回避能力としては機能せず、除去耐性もない。
それだったら「別のジェネラルでやれ」と言われてしまいそうだが、敢えてそこにチャレンジするのも悪くない。たぶん私と同じようなことを考えてる人はたくさんいると思うので、この冬フェイジに撲殺される人は結構目にするかもしれない。

EDHをやり始めて結構な数のジェネラルを選んでデッキを作ってきた。

ラスゴ撃たれても、イオナ出されても、エリシュ・ノーン出されても勝ってしまった《放浪の吟遊詩人、イーサーン》、
《Timetwister》を導入し文字通り札束と化した《火想者、ニヴ=ミゼット》。
この2つは間違いなくガチと呼べる。その領域にたどり着かず解体したデッキが下記の12体。

《背教の主導者、エズーリ》
資産が少ないころに組んでいた。今現在ならばガチ化することも可能だが、そのためにイーサーンを崩す気にはならない。

《数多のラフィーク》
資産が少ないころに組んでいた。今現在ならばガチ化することも可能だが、多くの人が組んでいる時点で面白みに欠けると判断し実現させていない。

《鍛冶の神、パーフォロス》
もともとガチ化していたニヴでは対戦相手に申し訳ないと思って組み出したもの。結構出来は良くガチ相手にも善戦できるが、別のデッキを組むためにパーツを取り出して解体。色々な人が組んでいたので、別に面白がられないことも原因。

《黄金夜の刃、ギセラ》
7マナは重すぎた。攻撃力は魅力だが3人を相手にするのは難しい。

《名誉ある者、ガイージー》
結局殴ることしかできない。返しのターンであっさり沈む。2回除去されたら機能停止。

《コルフェノールの若木》
3万円限定構築で組んだもの。初心者相手にはそこそこ勝てるが、確実にアドバンテージをもたらす訳ではないのでガチ化は難しいと判断した。

《雪花石を率いるもの、ブルーナ》
3万円限定構築で組んだもの。余ったスペースに入れた《龍王オジュタイ》が強すぎてコンセプトが瓦解。改めてオジュタイで作り直した。

《第三の道のフェルドン》
墓地にクリーチャーを送り込む手段が少なく、赤単色のため選択肢が狭い。エルドラージは拾えるが1発限り、荒廃鋼はそもそも墓地に落ちない。対策を考えているうちにミラーマッチが発生した。
お泊りまじっく用に組んだのでジェネラル被りは避けるべきと考え解体。

《死に微笑むもの、アリーシャ》
どう頑張っても《巨大なるカーリア》の劣化になる。カーリアはデカブツを出せるがアリーシャはウィニーだけ。0/0生物を釣り上げようにも強いのが見つからず解体。

《兜砕きのズルゴ》
結局殴ることしかできない。返しのターンであっさり沈む。2回除去されたら機能停止。
あれ?同じこと書いてるなぁ。

《包囲の搭、ドラン》
能力は持っているが、結局殴ることしかできない。壁が殴れば強いのかと思ったが、防衛除去装置を除去されたらダメ、ドランを除去されたらダメ、その状態でも得られるものはパワーの高いバニラだけ。
強いカードは大体パワーもタフネスも高いので、効果があまり意味を持たなかった。

《魂を数える者、タリエル》
自信が重い、相手依存、ランダム。涙が出るほど弱かった。デッキ作って1戦目で崩したくなったレベルのデッキ。過去最低じゃないかなぁ。

そして今現在も持ち続けているカジュアル用デッキが2つ。

《龍王オジュタイ》
3万円限定構築で組んだもの。非常に出来が良くカジュアル対戦ならば十分勝って行けるので、別にこのままでもいいんじゃないかなぁと思ってる。

《巣主スリヴァー》
全力でバカをやるをコンセプトに勝利条件カードをなるだけぶち込む構成にしたおばかデッキ。その結果デュアルランドを10種類中9種類。フェッチ、ショクランを全部投入するというガチだと思われる構成になっているが、3万円で組んだオジュタイにすら及ばない。もっと全力でバカをする必要があるのだろうか?
同コンセプトをもう少し現実的にするとジェネラルを《老いざる苦行者、アローロ》になるわけだがそもそも「お前はガチジェネラルだろ」と言われそうである。4人対戦では一度《天界の収斂》が決まったのだが、それが決まった瞬間に《時間停止》を受けてルールの取り違えでゲーム続行となる事案があった(テキスト的には常在型能力のため、ターンが終了してもその上に再度勝利のスタックが乗る)
初めて対戦する人にコンセプトを説明して笑ってもらうために組んだようなものなので、もう少しこれは練ろうと思っている。

お泊りマジック2015冬が開催される12月までに《巣主スリヴァー》を洗練した上でもう一つ何かデッキを持っておきたいところだが、残念ながら戦乱のゼンディカーでは心躍る伝説のクリーチャーは現れなかった(ガチャピンとザダは面白そうだが、もう挑戦者が現れているので、その人に任せる)。
統率者2015に期待しつつ、殴ること以外の行動ができるジェネラルを模索していこう。
神童ジェイスの高騰が止まらない。スタンのカードとは思えないレベルの値段になりつつある。旧環境ではアブザンを使っていた為、あまり気にしてはいなかったが、新環境に移る時に青ならばジェイスが必須と言われたならば4枚持っていないといけない。

友人とジェイスの強さについて議論した際、ある疑問が提示された。

「チェックリストカードでデッキに入れておけば、本物は表と裏の2枚だけでよくね?」

ということだ。すぐにMTG Wikiを確認した。内容は下記

・あなたは、自分が使用するチェックリストカード1枚ごとに、それが示す両面カードの実物1枚を持っていなければならない。その両面カードは、実際のデッキからは離れた場所に置いておくこと。トーナメントでは、両面カードはサイドボードと別々になっていなければならない。
・チェックリストカードは、それが両面カードを意味するとき以外、デッキ内に入れられない。
・チェックリストカードを使用する場合、デッキ中の全ての両面カードをチェックリストカードにしなくてはならない。
・チェックリストカードのチェック欄は、それが意味する両面カード一つの分しかチェックしてはいけない。
・チェックリストカードを使う場合でも、スリーブを使ってかまわない。
・ゲーム中、チェックリストカードはそれが表わす両面カードであるとみなされる。例えば、あなたの手札に苛まれし最下層民/Tormented Pariahを意味するチェックリストカードがあり、対戦相手が蔑み/Despiseを唱えたとする。そのチェックリストカードはクリーチャー・カードであり、対戦相手はそのチェックリストカードを選んで捨てさせることができる。
・チェックリストカードが公開領域(スタック、戦場、墓地、裏向きに追放されている場合を除く追放領域)に入ったら、ただちにその両面カードを使用し、そのチェックリストカードは脇に置く。両面カードが非公開領域(手札やライブラリー)に入ったら、再びチェックリストカードを使用する。
・両面カードが裏向きに追放されている場合、チェックリストカードを使用し、それが何であるかを隠したままにする。
・チェックリストカードはプロキシではない。
・両面カードを用いるリミテッドでチェックリストカードが不足してしまうならばジャッジに申し出ることでチェックリストカードかプロキシを都合してもらえる。

簡単に言えば、提示した疑問ははっきりとルール違反であると書かれている。
さらに知人のジャッジに聞いたところ、競技レベルの場合デッキチェックが生じる為、バレた時点でそのゲームは「ゲームロス」という判定になり、チェックリストが入っている部分は基本土地に入れ替えてそれ以降のゲームをするということになるそうだ。仮に2枚だけ持ってる場合は基本土地に入れ替えるのは2枚でいいらしい。

さらに知らなかったのだが、2種類以上両面カードを使う場合、全部本物か全部チェックリストにしないとダメらしい。モダンやレガシーで起こりえることだが、デルバーは本物で、ジェイスはチェックリストにするのはダメなのだ。

結論から言うと、チェックリストカードを使うといろいろ面倒なので使わない方がいい。
それにしてもどうして両面カードを再び刷ってしまったのか?イニストラードの時にドラフトが非常に不便だったのに。
Timetwisterを購入した。EDHで使われる最も高いカードだ。これで青がらみで所持していないカードは親身の教示者くらいなものになった。

評価がEX-で7万5000円。裏側は汚いが、表はEXレベルなのでかなりお買い得だったと思う。唯一問題になっているのはイラストレーターMark Tedin氏のサイン。これの有無で1万円も差が出るのだ。あると安くなるという方で。

サインについて私は好意的にとらえるが、嫌いな人にとってそれはただの落書き同然という考えを持つ人もいる。買った店の店主がそういった考えの持ち主だったので、この値段で譲って頂けたわけだが、カードをいずれ売る事を考えている人はサイン会に並ぶべきではないという忠告である。サインをして頂いた物を売るようなバチ当たりな真似はすべきではないとも取れる。

あなたがもしサインカードを持っているならば、それを書いて頂いた際の思い出と共に大切に持っていてほしい。売っても涙目になりかねないから。
Cardshop Serraのコラムに触発されて、ちょっと考えてみた。

まず、レジェンドに数多生息する《Jedit Ojanen》等のただのバニラが思いつく。しかしそれらは全て多色。ここで疑問が出る。「ジェネラルのない多色デッキとジェネラルがいる白単色デッキのどちらがより強いのか?」これは「ジェネラルのない多色デッキ」ではないだろうか?

これは少し前のルールで《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》が《呪文丸め/Spell Crumple》でライブラリーの一番下に行った場合、そのデッキは最弱なのか?
という疑問と同じである。

恐らく答えは否。ライブラリーを適当に掘って「モマベルが決まりました」なんて事が起こりえるからだ。だから《Jedit Ojanen》をジェネラルにしたならばそれは「ジェネラルはただのカラーマーカーです」と言っているのと同じなのだ。それでも勝ててしまうのだからやはり青は強い。

このことから最弱ジェネラルはろくな能力を持たない白単色の伝説のクリーチャーではないだろうか?ろくな能力を持たないと書いている理由は、白単色でバニラの伝説のクリーチャーが《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》のみだからだ。
このわんこは結構馬鹿に出来ない。装備品で完全武装した猟犬に襲われる事案が多数報告されている。

前置きが長くなったが、ろくな能力を持たない白単色の伝説のクリーチャー
その候補となる生物を紹介する。

サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master  (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・クレリック(Cleric) INV, レア
(X),(T):以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。このXは白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。このXは白マナでしか支払えない。
2/3

5マナ2/3と貧弱で、能力もダメージ軽減とライフを得るだけ。しかも白マナ限定と来た。一応クリーチャー1体を対象とするとあるので、ブロック後に能力を使う事で、ブロッカーとして使えなくはないが、それだったら《革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary》の方が強い。


General Jarkeld  (3)(白)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・兵士(Soldier) ICE, レア
(T):攻撃しているクリーチャー2体を対象とする。それらのブロックしているクリーチャーを交換する。この能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップの間にのみ起動できる。
1/2

4マナ1/2とこちらも貧弱で能力はかの最弱カードSorrow’s Pathを思わせる。つまりほとんど役に立たない。


浄火明神/Myojin of Cleansing Fire  (5)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー ― スピリット(Spirit) CHK, レア
浄火明神は、これがあなたの手札から唱えられた場合、その上に神性(divinity)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
浄火明神の上に神性カウンターが置かれているかぎり、これは破壊不能を持つ。
浄火明神から神性カウンターを1個取り除く:他のすべてのクリーチャーを破壊する。
4/6

色々と書いてあるが、とどのつまり8マナ4/6バニラである。ジェネラルに指定した場合、統率領域から出る為、神性カウンターが乗らないためだ。コストの重さも相まって
アタリア、Jarkeldよりもダメな気がするがみなさんはどう思いますか?
進化する未開地その2
進化する未開地その2
引き続き今度はプロモ版を

【FNM版】
2012年の10月のプロモ。土の波が木々を飲み込むような構図が印象的。
当時からFNMに参加はしていたが、このプロモはゲットできず。グリクシスコントロールを使っていたが、除去が手薄かつ霊異種もおらずコントロールも使い始めたばかり。勝てる要因が少なかったからなぁ。

【Tarkir Dragonfury版】
タルキール龍紀伝のプレリリースで開かれたボーリング大会の景品。最も低い点数で貰えるので、持っている人も多いのではないかと思う。
通常版と同じく溶岩が描かれているが、オアシスか森かの違いがある。Tarkir Dragonfury版はドロモカ氏族の領土だろうか?
ところでこれの《仇滅の執政》をゲットできた人ってどれくらいいるんでしょうか?

と全部で5種類もある。あなたの好きな絵はどれですか?
進化する未開地その1
進化する未開地その1
進化する未開地その1
主にリミテでお世話になるカードではあるが、カジュアルEDHならば採用に値するカード。タップインになる為2色デッキならば門や隠れ家サイクルの方がいいという人もいるだろうが、以下の差がある

【メリット】
・墓地に落ちる
 《世界のるつぼ》や墓地回収で再利用出来る。探査の種になる等

・基本土地を参照するカードとのシナジー
 M10ランドや《楽園の拡散》等

・《血染めの月》への耐性
 未開地自体はアンタップイン。基本土地を引っ張ることこそ出来ないが、出したターンに赤マナが出せる。

【デメリット】
・1点回復がない、門参照カードが使えない
 1点回復ははっきり言ってないも同然、門参照カードも採用に値するカードは《門を這う蔦》《迷路の終わり》程度。

・状況に応じて別の色のマナが出せない
 まあ、メリットとどっちを取るかの話。

とこんな事をつらつら書いても今更分かり切った話。今回話したいのはこのイラストについて。エルドラージ覚醒初出で最新のオリジンまで様々なエキスパンションで再録されており、常連とも言えるレベルになったこのカード。イラストも結構ある。

【エルドラージ覚醒版】
初出の絵で、M13、M15、モダンマスターズ2015で採用された。《進化する未開地》と言えばこの絵というイメージも多いのでは?

【闇の隆盛版】
闇に包まれた世界に佇む蔦に覆われた聖堂。サリアのフレイバーが印象的

【タルキール龍紀伝版】
エルドラージ覚醒版、闇の隆盛版と異なり晴れた空が広がる森林に流れる溶岩。個人的にはこの絵が一番好き。

このデッキは予算3万円で組んだもの。従ってフェッチランド、《Tundra》、《Mana Crypt》と言った高額カードは一切採用できない。しかし思いのほか強く出来上がったのでアップロードしてみる。

ジェネラル
龍王オジュタイ

クリーチャー10枚
粗石の魔道士
真面目な身代わり
層雲の踊り手
セラの高位僧
永遠王、ブレイゴ
修復の天使
銀刃の聖騎士
ミリキン人形
アウグスティン四世大判事
鋼のヘルカイト

エンチャント7枚
エルドラージの徴兵
僧院の包囲
盲従
鳩散らし
義務の誓約
忘却の輪
献身的な嘆願

インスタント17枚
秘儀の否定
剣を鍬に
嘘か真か
渦まく知識
サイクロンの裂け目
誤った指図
白鳥の歌
時を越えた探索
放逐
龍王の大権
精神的つまづき
対抗呪文
猿術
急速混成
夢の破れ目
勇敢な姿勢
悟りの教示者

ソーサリー9枚
宝船の巡航
強迫的な研究
呪文ねじり
至高の評決
終末
時のらせん
綿密な分析
鋼打ちの贈り物
テゼレットの計略

プレインズウォーカー4枚
群れの統率者アジャニ
不動のアジャニ
石術師、ナヒリ
卓絶のナーセット

アーティファクト18枚
太陽の指輪
アゾリウスの印鑑
発展のタリスマン
精神石
サファイアの大メダル
永遠溢れの杯
冷鉄の心臓
星のコンパス
磨滅したパワーストーン
ダークスティールの鋳塊
原霧の境界石
スランの発電機
金粉の睡蓮
稲妻のすね当て
速足のブーツ
テューンの指輪
執念の剣
強欲の護符

土地34枚
進化する未開地
広漠なる変幻地
広漠なるスカイクラウド
アダーカー荒原
氷河の城砦
アゾリウスの大法官庁
雨雲の迷路
反射池
神聖なる泉
金属海の沿岸
教議会の座席
古の居住地
ダークスティールの城塞
ならず者の道
平地8枚
島12枚

コンセプトとしてはオジュタイで殴る。ただ殴る。ひたすら殴る。以上である。殴る事でプラス能力が付くのでこの構成になるのは仕方がない。オジュタイには呪禁が付いているもの羽根を広げた瞬間に呪禁が解けてしまう為、多人数戦のEDHでは危険極まりない。それならば警戒を付けてしまえばいい。

警戒は《義務の誓約》《不動のアジャニ》《テューンの指輪》《執念の剣》《強欲の護符》の5枚。これに《稲妻のすね当て》《速足のブーツ》でも守れるようにした。不動のアジャニは(あまり流行らなかったが)現在のスタンダードにもある為能力を知っている人も多いだろうが、他のカードは「なにそれ?」レベルのカード達。

《義務の誓約》は+2/+2と警戒
《テューンの指輪》はアップキープに+1/+1カウンターを乗せつつ警戒
《執念の剣》は+2/+0と先制攻撃、警戒、トランプル、速攻
《強欲の護符》は+2/+0と警戒と自分だけ吠えたける鉱山

全部100円もしない紙カードであるが、結構馬鹿にできない。これに加えて《エルドラージの徴兵》や二段攻撃を与えるカードが加わるとあっという間に対処困難な殺戮兵器になる。

なお、ガチで組むならマナ加速、手札補充を上位互換のカードに変えて、追加ターンも採用する。なんか色は違うがエドリックのようだ。
ふとデッキを眺めた際に《先祖の院、翁神社》の能力って使った事がない事に気付いた。「アンタップインで緑マナが出て、伝説の土地である事以外でメリットなし。しかもハイランダーだから伝説の土地であることも意味を成さない」と書くといいこと尽くめだが、果たしてそうなのだろうか?ちょっと検討してみた。

【メリット】
・森ではないので森を狙い撃ちするカードの標的にならない
 森渡りを除くと狙い撃ちするカードで強そうなものは《Acid Rain》たった1枚だけ。しかもこれを今まで一度も撃たれた事がない。青はとりあえずメタっておけという考えはEDHではよく見るが、緑も大概だと思うんだけどね。

・エルドラージ、イーサーンを強化できる
 上記のメリットを考えないと唯一と言っていいメリットだが、前述の通りこの能力を使った事がない。そもそもエルドラージは巨大なので、素の状態で十分強く+1/+1したところでオーバーキルでしかない。そんなことに2マナ使うならばコジレックで引いてきた何かを使うか+1マナでイーサーンを起動した方がいい。イーサーンに使うにしても火力で倒された事はなく、全体除去でまとめて吹っ飛ばされるか、農場行きかのどちらかである。

【デメリット】
・《クウィリーオン・レインジャー》と《スクリブのレインジャー》の能力発動に使えない
 この為に泣く泣く《繁茂》の付いた森を戻した事がある。単色デッキなのだからこの問題が起きる事は稀だと思われるが、5,6ターンで勝負を決めに行くこのデッキの場合、思ったよりも土地が並ばない。並ぶ土地も《ガイアの揺籃の地》や《ニクスの祭殿、ニクソス》等があるので、《森》は2枚程度であることが多い。

・《楽園の拡散》をエンチャント出来ない
 採用している土地30枚の内フェッチランドを森としてカウントすると、森は73%。1/4は森ではないと考えると意外と起こりそうにも見えてくる。

・《東屋のエルフ》でアンタップ出来ない
 今のところ遭遇したことはないが、《繁茂》を付けていたら泣いている事だろう。

・特殊地形対策に引っかかる
 具体的には「《不毛の大地》で割られる」「《血染めの月》で山になる」と言ったところ
 《不毛の大地》のターゲットになる事はほぼあり得ないので、問題になるのは月くらい。
 単色デッキならばこれも深刻ではない。

【結論】
イーサーンでジェネラルダメージを狙わない以上、デメリットが勝っている。抜く方が賢明なようだ。
ただし、あくまでこのデッキ内での話。数多のラフィーク等、相手をジェネラルダメージで倒しに行くデッキならば十分活躍できると思う。

Cardshop Serraの店主と知り合いだったことで、イーサーンデッキをコラムにアップして頂きました。
そのコラムの一節。『なお、このデッキはエルドラージ等の、一部のカードだけは高額だが、それ以外は比較的安価。』このデッキは値段をあまり考えずに組んだので、安いとは思えない。
実際に値段を調べてみた。値段は7/27現在のCardshop Serraのニアミント価格をもとに算出した。

合計で11万4300円。うん、高いよね。

安いって言うなら3万くらいには抑えないと(それでも高いと思うならEDHデッキ組んでみ?絶対これ上回るから)

まずフェッチランドはいらない。
山麓、荒野、雨林、小湖。全部で1万4600円。

他の土地は
魂の洞窟、露天鉱床、翁神社が不要。全部で9250円。
魂の洞窟は8000円。いつの間にこんな高額土地に…

アーティファクト
Mana Cryptは諦めよう。2万円
独楽も他のデッキと違い優先度は低い。4500円

インスタント
召喚士の契約。別になくても困らない3000円
これ、1年くらい前に800円くらいだったような…

クリーチャー
水蓮のコブラは抜くことも考えたのでバイバイ。1000円
Elvish Spirit Guideもなくても困らない。800円
永遠の証人。1400円。いてほしいが無理だ
ティタニア。600円。抜くことも考えたくらいなのでバイバイ。
荒廃鋼。歯と爪で呼び出すこともあるけどエルドラージがいれば問題なし。2700円

これだけ抜いても56450円。まだ高いというのか?

仕方あるまい、クレイドル17000円も抜くしかない。
森の知恵2800円も根幹じゃない、抜こう。
クレイドルが抜けた以上古の墳墓も同じ運命だ、2500円
土地をアンタップするうまみが少なくなってきたのでガラクも抜ける。1300円
楽園の拡散、踏査、花の絨毯も我慢しよう。1890円
さびれた寺院もいらない490円
内にいる獣をも地味に高い550円

これだけ抜いてようやく29920円。うん、すごく弱いです。

イーサーン登場から1年。最初は「こんなジェネラル強くできるかよ」と思っていたが、ずっと使い続けて今ではニヴ=ミゼットよりも良く使うようになった。尤もその理由は「ニヴ=ミゼットはガチ過ぎて空気を読んでいないから」というものなのだが。

Yisan, the Wanderer Bard / 放浪の吟遊詩人、イーサーン (2)(緑)
伝説のクリーチャー - 人間(Human) ならず者(Rogue)

(2)(緑),(T),放浪の吟遊詩人、イーサーンの上に詩句(verse)カウンターを1個置く:あなたのライブラリーから、放浪の吟遊詩人、イーサーンの上に置かれている詩句カウンターの総数に等しい点数で見たマナ・コストを持つクリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
2/3


【ジェネラル】
放浪の吟遊詩人、イーサーン

【クリーチャー 35枚】
ラノワールのエルフ
エルフの神秘家
Fyndhorn Elves
東屋のエルフ
ジョラーガの樹語り
ボリアルのドルイド
クウィリーオン・レインジャー
ワイアウッドの共生虫
エルフの幻想家
桜族の長老
ティタニアの僧侶
森のレインジャー
水蓮のコブラ
スクリブのレインジャー
天光を求める者
旅するサテュロス
再利用の賢者
激情の共感者
ヴィリジアンのシャーマン
エルフの大ドルイド
失われた業の巫師
彼方地のエルフ
ウッド・エルフ
永遠の証人
ケイラメトラの侍祭
ティムールの剣歯虎
アルゴスの庇護者、ティタニア
進歩の災い
写し見人形
ゼンディカーの報復者
威厳の魔力
孔蹄のビヒモス
真実の解体者、コジレック
無限に廻る者、ウラモグ
荒廃鋼の巨像

【エンチャント 7枚】
踏査
花の絨毯
調和の中心
繁茂
楽園の拡散
森の知恵
開拓地の包囲

【インスタント 6枚】
召喚士の契約
自然の要求
みなぎる活力
輪作
内にいる獣
召喚の調べ

【ソーサリー 11枚】
新たな芽吹き
緊急時
森の占術
自然の知識
生命の遺産
無垢への回帰
大群の功績
調和
緑の太陽の頂点
硫酸の波
歯と爪

【プレインズウォーカー 2枚】
野生語りのガラク
ラノワールの激情、フレイアリーズ

【アーティファクト 8枚】
Mana Crypt
太陽の指輪
師範の占い独楽
稲妻のすね当て
速足のブーツ
教術師の石
千年霊薬
威圧の杖

【土地 30枚】
霧深い雨林
新緑の地下墓地
樹木茂る山麓
吹きさらしの荒野
ガイアの揺籃の地
ニクスの祭殿、ニクソス
ドライアドの東屋
古えの墳墓
露天鉱床
ワイヤウッドの番小屋
魂の洞窟
さびれた寺院
先祖の院、翁神社
森×17枚


前回から変更したところは下記の通り

in
ワイアウッドの共生虫
旅するサテュロス
失われた業の巫師
ティムールの剣歯虎
踏査
花の絨毯
繁茂
楽園の拡散
開拓地の包囲
みなぎる活力
輪作
生命の遺産
無垢への回帰
Mana Crypt
威圧の杖

out
ソンバーワルドの賢者
真面目な身代わり
酸のスライム
収穫の魂
森滅ぼしの最長老
コジレックの職工
窒息
修復
耕作
木霊の手の内
全ては塵
原初の狩人、ガラク
世界を目覚めさせる者、ニッサ
森1枚

表の通りではあるが、全体的に軽めにシフトし、土地ではなくエンチャントでマナ加速をし、
単純にエルドラージを叩きつけるゲームから、しっかりとコンボを決めに行く形になった。
入れているコンボは前回から採用しているものも含めてこれだけある。

【威圧の杖+5マナ以上出るクリーチャー】
おなじみのコンボ、無限マナと無限ドローで以下のどれかにたどり着く。
ヘイトが猛烈に上がる為、威圧の杖の先置きは出来るだけ避けたい。

【ティムールの剣歯虎+速攻付与装置+大量マナを生むクリーチャー】
《ティムールの剣歯虎》の能力でマナ・クリーチャーを戻し、何度も使用することで無限マナにたどり着く。その後《放浪の吟遊詩人、イーサーン》を戻し『《クウィリーオン・レインジャー》→《天光を求める者》』と動くと、能力を使いたい放題になる。最終的に《無限に廻る者、ウラモグ》をキャストして《ティムールの剣歯虎》の能力で戻して再キャストすると相手だけ黙示録という殺戮遊戯になる。その工程で《真実の解体者、コジレック》もサーチするので、ドローも無限にできる。

計算がややこしいので、あり得るパターンを全部記載する。速攻付与装置は《調和の中心》《稲妻のすね当て》《速足のブーツ》《千年霊薬》の4種類あり、《速足のブーツ》を使用する場合、下記のコストに速足のブーツの装備コストとして1マナ追加する。

・《ティタニアの僧侶》の場合
 戦場に出ているエルフが5体以上

・《エルフの大ドルイド》の場合
 自分がコントロールするエルフが6体以上

・《ケイラメトラの侍祭》の場合
 信心が7以上

・《旅するサテュロス》+《ガイアの揺籃の地》の場合
 自分がコントロールするクリーチャーが5体以上

・《旅するサテュロス》+《ニクスの祭殿、ニクソス》の場合
 信心が7以上

15年12月08日追記
【ティムールの剣歯虎+ワイアウッドの共生虫+エルフ+大量マナを生むクリーチャー】
速攻付与装置がなくても無限マナにたどり着く方法があった。
1.剣歯虎で《ワイアウッドの共生虫》を戻して再キャストする。
2.共生虫の効果でエルフを戻しつつ大量マナを生むクリーチャーをアンタップ
3.マナを出す
4.手札に戻したエルフを再キャスト
5.1に戻る
大量マナを生むクリーチャーが『5+エルフ再キャスト分』のマナを生み出せれば無限マナ。


【《失われた業の巫師》+11マナ】
単純に生命の律動の効果を起動するだけの話なのだが、《クウィリーオン・レインジャー》が
いる状態から『《ティタニアの僧侶》→《失われた業の巫師》』と動くと隙を狙いやすい。

【《歯と爪》+《調和の中心》】
《ゼンディカーの報復者》+《孔蹄のビヒモス》の組み合わせで大体人が死ぬ。《調和の中心》がいない場合でも、戦場に出ているクリーチャーの数次第では倒しきれる。倒しきれなければ《孔蹄のビヒモス》の代わりに《威厳の魔力》を持ってきて状況を打開する事も。

【《大軍の功績》+大量のクリーチャー】
おなじみ感染バーラン。クリーチャーの数とパワー次第だが、倒せるのは2人が限度だと思う。欲張って全員倒そうとするとブロックされたり除去されたりして毒10まで届かず中途半端に攻めるだけになってしまいがち。

現在の形になったのは5月の中旬。その前からほぼこの形になっており、何度か対戦をしていた。上記コンボの中で一番決まりやすかったのはティムールの剣歯虎コンボ。速攻付与装置以外はすべてイーサーンでサーチ出来ると言うのは大きい。次いで失われた業の巫師、エルドラージで殴り切る、歯と爪と続いた。

弱点はサーチ制限、全体除去、イーサーンに針を刺されたり何度も除去されても苦しい展開になる。初対面の人ならばこんなジェネラルを使っている人はあまりいないと思うので、あっさりコンボが決まってしまうが、ネタバレしている人に対しては目の敵にされる。ただ、それは「弱いと思っていたジェネラルをここまで強くできた」と誇れる結果であるとも言える。

オリジンのカードは入手できていないので、いくつか変わる可能性はあるが、基本的な構成はもう変わる事はないだろう。それだけこのデッキはもう研ぎ澄まされていると思う。
聞いたことはあっても正しく使える人はかなり少ないと思われるこの一枚。実際に撃った、撃たれたという人もかなり少ないのではないだろうか?
かく言う私も撃たれたことも撃った事もない。その理由は2つ考えられる。

①現存枚数が非常に少ない
収録エキスパンションはアルファ~アンリミテッド。レアリティはレア。これが何を意味するかと言うと世界に3万枚しかないのだ。故に地味に値段もする。2ED版で6000円弱。これを買うよりは、何か別のカードを買うという人も多そうだ。

②相手依存のカードであること
厳密に書くと非常にややこしいカードではあるが、このカードの効果を簡単に書くと『自分が選んだカードを相手に無理やりプレイさせる』となる。相手が都合よくプレイ出来るカードを持っているとも限らないし、プレイ出来ると言う事は「じゃあ対応してこれ撃ちます」と言われて最も撃たれたくないインスタントは逃げられてしまう。M:TG Wikiにもあるようにシンプルに手札破壊が出来てしかも安いHymn to Tourachが普通は優先される。

しかしこのカードにしかできない事がある。たった2マナで『あなたはそのプレイヤーをコントロールする』が出来るのである。この記述を持つカードは他に3枚あるが

精神隷属機
マナコスト 6マナ
起動 4マナ

ソリン・マルコフ
マナコスト 6マナ
起動 妨害されず2ターン後

最悪の恐怖
マナコスト 8マナ

と、お手軽とは言えないコストに設定してある。一瞬だけとは言えWord of Commandはそれを2マナでやってのける。相手のコントロールを奪えば、統率者を統率領域に戻さずにずっと追放出来るのでは?と考えた。



・・・

・・・・・

考えたはいいが、本当にできるのか分からないorz
こんな状態が1ヶ月近く続いた。まあ、何はともあれテキストを見てくれ。

Word of Command (黒)(黒)
インスタント

対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの手札を見て、その中からカードを1枚選ぶ。Word of Commandが解決されるまで、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。
そのプレイヤーはそのカードを可能ならばプレイする。そうする間、そのプレイヤーはマナ能力を、自分がコントロールする土地のマナ能力で、それらが生み出すマナを自分
がコントロールする土地の他のマナ能力を起動するためかそのカードをプレイするためにのみ起動できる。その選ばれたカードが呪文として唱えられる場合、あなたはその呪文が解決されている間、そのプレイヤーをコントロールする。

「ああ、なるほどね」と分かる人間がいるとは思えないテキストだ。
噛砕いて説明していこう。

①対戦相手1人を対象とする。
②そのプレイヤーの手札を見て、その中からカードを1枚選ぶ。

ここまではMTGプレイヤーならすぐ分かる。問題はここから。

③Word of Commandが解決されるまで、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。
そもそも解決という言葉が分かりにくいが、⑦を行うまで対戦相手に決定権が無くなりますという事になる。

④そのプレイヤーはそのカードを可能ならばプレイする。
『可能ならば』とあるので、マナが足りない、追加コストが払えない等の理由がないかぎりそのカードがプレイされる。選ばれたカードがソーサリーでもプレイさせられる。同様にクリーチャーやアーティファクトなど、ソーサリータイミングのカードもプレイ出来る。
土地をプレイさせることもできる。ただし、対象に取った対戦相手のターンでなければならず、1ターンに1回の制限は守る必要がある

⑤そうする間、そのプレイヤーはマナ能力を、自分がコントロールする土地のマナ能力で、それらが生み出すマナを自分がコントロールする土地の他のマナ能力を起動するためかそのカードをプレイするためにのみ起動できる。
土地を選ばなかった場合、そのカードをプレイする為にマナコストを支払う必要があるが、それは土地から出たマナしか使えません。
『自分がコントロールする土地の他のマナ能力を起動するため』というのは『陰謀団の貴重品室』や『ニクスの祭殿、ニクソス』やハイブリッドランド等が該当する。

⑥その選ばれたカードが呪文として唱えられる場合、
土地以外のカードを選んだ場合と言う意味

⑦あなたはその呪文が解決されている間、そのプレイヤーをコントロールする。
唱えた呪文の決定権はWord of Commandを唱えたプレイヤーにあると言う事。

で、これでWord of Commandの効果は終わり、選ばれたカードが土地でなければスタックに乗る。スタックに乗った事に対し、各プレイヤーは優先権を得る。優先権を得る順番だが、これがまたややこしい。Word of Commandによって唱えられた呪文はあくまで対戦相手にある。
A,B,Cの3人でゲームを行っており、A,B,Cの順番にターンが回っている時に、AがBにWord of Commandを撃った場合、Bの呪文がスタックに乗るので、優先権を得るのはBが最初で以下C→Aとなる。そしてWord of Commandによる呪文がスタックにある状態で、だれかの呪文がさらにスタックにある時にその呪文を解決中はWord of Commandを撃ったプレイヤーは撃たれたプレイヤーのコントロールを得ていない。あくまで『その呪文を解決する間だけ』である。

これを踏まえて以下の問題を考えてもらいたい。

【問題1】
プレイヤーAはWord of Commandを対戦相手Bに撃ちました。
Bは統率者をコントロールしています。
Bの手札には剣を鍬にがありました。
Bの統率者に剣を鍬にを撃ちました。
追放するか統率領域に戻すのはAかBか?

【問題2】
プレイヤーAはWord of Commandを対戦相手Bに撃ちました。
Bは統率者をコントロールしています。
めぼしいものがなかったのでBの手札から適当にスペルを撃ちました。
Aはそれに対応してBの統率者に剣を鍬にを撃ちました。
追放するか統率領域に戻すのはAかBか?

問題1の場合『剣を鍬に』のコントロールはAが持っている。その為、統率者を統率領域か追放領域に置くかの決定権もAが持っている。
問題2の場合『剣を鍬に』を撃ったタイミングではAはBのコントロールを得ていない為、統率者を統率領域か追放領域に置くかの決定権はBが持っている。

さて、最初の「このカードは統率者対策として有効か否か」という問題。答えは非常に限定的である為、否となる。問題2の場合で相手のコントロールを得ていれば非常に有効だっただけに残念。



というのは普通のEDHでの話。1対1のEDH、すなわちデュエルコマンダー、タイニーリーダーズの場合は話が変わってくる。なぜならばこれらのフォーマットの場合、強迫や思考囲いと言った1対1交換を行う手札破壊が普通に積めるからである。
これらの呪文を事前に撃って空撃ちを防ぎ、統率者に向かって除去呪文を撃ってもらおう。
3万円構築という制限プレイをコルフェノールの若木で実践中の私。そんな中1枚のカードに目が止まる。

Nessian Wilds Ravager / ネシアン未開地の荒廃者 (4)(緑)(緑)
クリーチャー — ハイドラ(Hydra)

貢納6(このクリーチャーが戦場に出るに際し、あなたの望む対戦相手1人はこれの上に+1/+1カウンターを6個置いてもよい。)
ネシアン未開地の荒廃者が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、他のクリーチャー1体を対象とする。あなたは「ネシアン未開地の荒廃者はそれと格闘を行う」ことを選んでもよい。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
6/6

普通のマジックでは『12/12バニラ』か『6/6+除去』のどちらかを選ぶ。どっちに転んでも強いはずなのだが、除去耐性も回避能力もないのであっさり対処できてしまう為リミテ神の域にとどまっている。

しかし多人数戦だと面白い使い方が出来る。A,B,Cの3人でプレイしていてBがデカブツをコントロールしているとする。この時Aがネシアンを出してCに「Bのデカブツ倒すから貢納しないでくれ」とお願いしたらどうだろう?
BのデカブツはA,C共通の脅威なのでこの取引に応じてくれるのではないだろうか?

そう考えると多人数戦に置いてネシアンはこう書きかえられる。

Nessian Wilds Ravager in Multiplayer Game/ 多人数戦のネシアン未開地の荒廃者 (4)(緑)(緑)
クリーチャー — ハイドラ(Hydra)

ネシアン未開地の荒廃者が戦場に出たとき、他のクリーチャー1体を対象とする。ネシアン未開地の荒廃者はそれと格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
6/6

緑には貴重な除去能力を持った大型生物が出来上がる。しかし、これって映し身人形に似ている。

Duplicant / 映し身人形 (6)
アーティファクト クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)

刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
映し身人形によって追放されているカードがクリーチャー・カードであるかぎり、映し身人形はそれによって最後に追放されたクリーチャー・カードのパワー、タフネス、クリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士(Shapeshifter)でもある。
2/4

下記に違いをまとめてみた。

映し身人形
【メリット】
・無色なのでどのデッキにも入る
・追放除去なので破壊不能持ちに対処可能
・大型生物を刻印すれば6/6より大きくなれる

【デメリット】
・トークンに対処できない
・小型生物を対処すると相対的に損する


ネシアン未開地の荒廃者
【メリット】
・トークンに対処出来る
・誰と格闘しても初期サイズの6/6は維持できる
・利害さえ一致すれば12/12を選ばせることも出来る
・信心に寄与できる

【デメリット】
・超大型生物には対処できない
・対戦相手一人と利害が一致しなければ除去できない

全体的に映し身人形の方が丸くて使いやすい。トークンに対処できないとはいえ、EDH環境では巨大トークンはほとんど出てこない為
このデメリットはあってない様なものだ。残る小型生物に対処した場合だが、これだけはネシアンに軍配が上がる。
ではネシアンにいいところは小型生物を対処した時だけかというと唯一圧勝している事がある。価格だ。

映し身人形
最安:400 円/トリム平均:672 円

ネシアン未開地の荒廃者
最安:10 円/トリム平均:29 円

※カードの価格は15年5月17日現在

そんなもの勝ったってしょうがないって?
うん、普通はね。3万円構築をしてる時にしか役には立たないが、400円でもきついんだよね。この構築。
2015年3月のルール改訂によってジェネラルはライブラリーに戻る場合も統率領域へ移動できるようになった。これにより以前のように混沌のねじれ、邪魔、予期せぬ不在などで半永久的に取り除くことが不可能になってしまった。それを踏まえて対策を考えてみた。


【継続的に除去し続ける】
アップキープにクリーチャーを生け贄に捧げると書かれたカード達。
遺跡の賢者、アノワン、墓への呼び声、壊死の疫病、囁く者、シェオルドレッド、真面目な訪問者、ソリン、狂気堕ち等
実際の戦いの中で出された事があるのはシュオルドレッドのみ。ブレイズもこのお仲間だったが禁止されてしまっては意味がない。


【コントロールを奪う】
支配魔法とかその他もろもろ。エルドラージや荒廃鋼もパクれるので悪くない。


【場に残した状態で無力化する】
ジェネラルにも様々な種類があるが、基本的には『高い攻撃力』『CIP能力』『起動型能力』『常在型能力』のどれかが目当てと思われる。それら4項目に分けて考えてみた。

攻撃・ブロックを封じる
平和な心などのオーラが候補。あんまり役に立たなそうである。タッパーもこれの亜種と言える。

起動型能力を封じる
オーラでは拘引、氷の牢獄など。アーティファクトでは真髄の針、ファイレクシアの破棄者。マラス辺りに出すと非常に嫌な顔をされる。針はジェネラルだけでなくプレインズウォーカーの対策になる点もありがたい。あとは留置し続けるなんて手もあるがラヴィニアを明滅させるくらいしか思いつかないなぁ。

CIP能力を封じる
倦怠の宝珠、静翼のグリフがいる。ジェネラルだけでなく、粗石の魔道士、瞬唱の魔道士、再利用の賢者、威厳の魔力、火炎舌のカヴー等CIP目的で採用されるクリーチャーは多種多様。腐る盤面は少ないが、自軍の戦力も使えなくなる点だけは注意か?

常在型能力を封じる
木化、ダークスティールの突然変異、ドライアドの歌、謙虚で能力を失わせる。常在型能力はこうして封じるしか方法がない。


【場に出させない】
以前から出来た対策だが、翻弄する魔道士や金輪際は今まで見た事がない。失敗の宣告は使っている人のブログによると弱いとあった。
除去されにくさから考えると金輪際はやってくれるんじゃないかと見えるが…


【相手にライブラリーに戻るように選択させる】
「そんなこと可能なの?」と言われそうだが、可能である。精神隷属器、ソリン・マルコフの奥義、最悪の恐怖が該当するが、いずれも重いので現実的ではない。
そう考えると相手を操れる残り1枚、Word of Commandはどうか?これのテキストをよく読むと「その呪文が解決されている間、そのプレイヤーをコントロールする」とある。簡単に言えばそのプレイヤーのジェネラルに対して剣を鍬にを打つ事は出来るが、追放領域に置くか、統率領域に置くかは呪文が解決された後なので、選択権はこちらにない(と思われる。ルールに詳しい人いたら教えて下さい)。面白いカードではあるんだが、対策と言う点では使えないようだ。


【まとめ】
考えてみると対策方法は意外とあった。イーサーンでドライアドの歌を試してみたくなった。
ただ、私は今までジェネラルをライブラリーに押し込むスペルは使っていなかったので、この変更は大して痛くない。寧ろ圧倒的押し込まれる事が多かったので、個人的にはありがたい変更だったと言える。
イーサーンが登場してから半年、イーサーンデッキを作り直すことにした。

最初の型はイーサーンの能力はあくまで補助で、デッキの能力で戦うという形を取った。
しかしこれでは、ティタニア、エズーリ、オムナス、梓と言ったジェネラル達の下位互換となってしまう。

次に考えた型は一度盤面をリセットした後イーサーンを展開し、自分だけ盤面を作り上げていくという形。これは予想以上に弱かった。アーティファクトによるリセットは土地を吹っ飛ばせない為、相手もそれほど苦をせず展開出来てしまうのだ。1月弱この型を試したが、結局一度も勝てなかった。

上記2つの型ではダメである為、素直にイーサーンの能力を連続で起動できるようにする型を取ってみた。出来あがったデッキは下記のとおり。

【ジェネラル】
放浪の吟遊詩人、イーサーン

【クリーチャー 38枚】
ラノワールのエルフ
エルフの神秘家
Fyndhorn Elves
東屋のエルフ
ジョラーガの樹語り
ボリアルのドルイド
クウィリーオン・レインジャー
エルフの幻想家
桜族の長老
ティタニアの僧侶
森のレインジャー
水蓮のコブラ
スクリブのレインジャー
天光を求める者
再利用の賢者
激情の共感者
ヴィリジアンのシャーマン
ソンバーワルドの賢者
エルフの大ドルイド
彼方地のエルフ
ウッド・エルフ
永遠の証人
ケイラメトラの侍祭
ムル・ダヤの巫女
真面目な身代わり
酸のスライム
アルゴスの庇護者、ティタニア
写し見人形
収穫の魂
進歩の災い
ゼンディカーの報復者
威厳の魔力
孔蹄のビヒモス
森滅ぼしの最長老
コジレックの職工
真実の解体者、コジレック
無限に廻る者、ウラモグ
荒廃鋼の巨像

【エンチャント 3枚】
森の知恵
窒息
調和の中心

【インスタント 4枚】
召喚士の契約
自然の要求
内にいる獣
召喚の調べ

【ソーサリー 13枚】
新たな芽吹き
緊急時
森の占術
修復
自然の知識
耕作
木霊の手の内
大群の功績
調和
緑の太陽の頂点
硫酸の波
歯と爪
全ては塵

【プレインズウォーカー 4枚】
野生語りのガラク
原初の狩人、ガラク
世界を目覚めさせる者、ニッサ
ラノワールの激情、フレイアリーズ

【アーティファクト 6枚】
太陽の指輪
師範の占い独楽
稲妻のすね当て
速足のブーツ
教術師の石
千年霊薬

【土地 31枚】
霧深い雨林
新緑の地下墓地
樹木茂る山麓
吹きさらしの荒野
ガイアの揺籃の地
ニクスの祭殿、ニクソス
ドライアドの東屋
古えの墳墓
露天鉱床
ワイヤウッドの番小屋
魂の洞窟
さびれた寺院
先祖の院、翁神社
森×18枚

動き方はイーサーンを展開し、《クウィリーオン・レインジャー》《スクリブのレインジャー》《教術師の石》《千年霊薬》《天光を求める者》によりイーサーンをアンタップする。これらのカードはティタニアの僧侶やエルフの大ドルイドをアンタップして爆発的なマナを生み出す事も出来る。イーサーンで呼び出すカードは状況に応じて変わってくるものの、基本的な戦略はある程度固まっている

1マナ域
ある程度のマナが出るならばノータイムで《クウィリーオン・レインジャー》でOK。若干足りないと感じたならば《ラノワールのエルフ》を呼んでくればいい。

2マナ域
大幅なマナ加速を可能とする《ティタニアの僧侶》かクウィリーオン・レインジャーと同じ能力を持つ《スクリブのレインジャー》辺りが候補。

3マナ域
高マナ域の化け物へ一気にジャンプアップ出来る《激情の共感者》とやっかいなパーマネントを除去できる《再利用の賢者》に生きてる新たな芽吹きこと《永遠の証人》。このマナ域は有用なCIPを持った生物が多く最も柔軟に動ける。

4マナ域
3マナ域と打って変わって選択肢が狭くなる。ここまで詩句カウンターがたまっていると言うことは生物が展開出来ている証拠なので、さらなるマナ加速を可能にする《ケイラメトラの侍祭》が第一候補。というより《真面目な身代わり》と《ムル・ダヤの巫女》は呼んだ事が無い。

5マナ域
候補は《酸のスライム》と《アルゴスの庇護者、ティタニア》の2択。何か潰したいものがあればスライム、そうでなければティタニアとなる。

6マナ以上
ここから先は緑の太陽の頂点や激情の共感者で呼んでくる事が多い。それでも呼びだせる可能性はある為、一応12マナの荒廃鋼の巨像まで各マナ域に最低1枚はいるようにしている。

このデッキで最も詩句カウンターが乗ったのは8個。プロトタイプの状態では威厳の魔力と森滅ぼしの最長老を不採用だった為、呼びだすクリーチャーがないというまさかの事態が生じた(ゼンディカーの報復者は手札に、孔蹄のビヒモスは展開済みだった)。今後続けていればもっと乗せることはできたが、オーバーキルであった事から投了してもらった。プロトタイプの段階で8まで起動出来た事から9マナ域としてコジレックの職工を採用してみたが、これはCIP能力ではない為うまみが少ない。尤も素出しすればいいだけの話なのだが。

なお、私は世界に1枚しかない(他に誰も鑑定してないだけ)という放浪の吟遊詩人、イーサーンFoilのジェムミントを持っている。世界一のイーサーンを持っている以上、世界一のイーサーンデッキをこれからも目指していきたい。
現状をまとめました。開催時間と場所について希望を取りたいので、参加者はコメントを残して下さい。

1.参加メンバー
イーサン、Jokulhaupsさん、蝸牛さん、キアロヒさん、タイキさん(仕事なので可能なら参加)
現在5人。

2.開催時間
とりあえず12時に秋葉原駅西口集合で
Jokulhaupsさん:早い方がいい
蝸牛さん:早くても大丈夫
イーサン:終電が無くならない程度ならば何時でも問題なし

3.場所
Jokulhaupsさん:横浜だと助かる
蝸牛さん:可能ならば秋葉原の一角で。カラオケBOXとかでもOKです
イーサン:横浜だと遠いと思われる可能性が大なので秋葉原辺りが無難?
キアロヒさん:秋葉原の一角
タイキさん:場所が秋葉辺りなら参加できます

少人数ならば秋葉原の店舗を借りてやればいいと思いましたが、人数が増えると厳しい気がします。有料スペースでもいいので、いい場所知っていたらコメントお願いします。

4.催し物
コンスピラシードラフト×2回
EDH
トレード

5.コンスピドラフトについて
取りきり希望
なし

順位取り希望
イーサン、蝸牛さん

6.トレードの希望等
欲しい物
イーサン:古の墳墓、抵抗の宝球、煙突、鋼のヘルカイト、絡みつく鉄線、金属細工師
蝸牛さん:ダクの複製、黒ミケ、クローシス、ゲラルフの伝書使、新ラクドス、イクサヴァ

出せる物
イーサン:リンク参照http://ie3note.diarynote.jp/201407282045049799/
蝸牛さん:悪意の大梟
キアロヒさん:召喚の調べ

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