1000円でEDHのデッキは組めるか?
2016年1月12日 TCG全般事の始まりは3万円構築からだった。
行きつけの店の店主が初心者をボコり過ぎないように多少制限したデッキを組んでいた。私もこの考えに同意し3万円でデッキを組み始めた。コルフェノール、ガイージーを経由してたどり着いたのは《龍王オジュタイ》。スタンダードではコントロールのフィニッシャーとして君臨するこの生物だが、EDHでもその力を十分に発揮し、結構な勝率を誇るデッキとなった。
対戦後「このデッキ3万円で組んでるんだけど、なかなかの強さでしょ?」と対戦相手に話してみると、「だったらこのデッキも安いですよ。統率者セットにちょっと買い足したくらいなので5000円くらいです」との回答が。
私が持っているガチデッキ《放浪の吟遊詩人、イーサーン》と《火想者、ニヴ=ミゼット》のデッキはいずれも10万円を超えている。相対的には十分制限をしたつもりだが、3万円は絶対的に考えれば高いようだ。
分かった、極限まで安いデッキを組んでやる。
そうして出来た《自由なる者ルーリク・サー》は基本土地を0円、それ以外のカードはWisdom Guildの最安値を参考にするとなんと2000円。フェッチランド1枚より安い。だが、これでも相手を撲殺出来た。
ならばもっと制限しても勝てるのでは?
目標は1000円。1枚当たり10円だ。しかし実際にデッキを組みだすと1000円というのはかなり厳しかった。青のデッキならばまず入るであろう優良コモンの《渦まく知識》は最安70円、《粗石の魔導士》は最安54円、《宝船の巡航》ですら最安20円なのだ(Wisdom Guildの最安値を参考にした)。他のカードをもっと安くすればこれらのカードも採用できるが、全カードで一番安いものでも9円する。それが例え店のストレージで埃をかぶっていて1枚1円でも不良在庫となるカードであってもだ。
なかなかに苦労はしたが、出来上がったデッキは下記の通り。
なお、カード名の左に書いてある数字は枚数ではなくそのカードの最安値だ。
【ジェネラル】
10 漂う死、シルムガル
【クリーチャー】
10 肉袋の匪賊
10 無慈悲な処刑人
10 幻影のドラゴン
20 水銀のドラゴン
10 鐘鳴りのドラゴン
10 死致の執政
10 歪んだ爪の変成者
10 厄介なキマイラ
10 ケルゥの呪文奪い
10 シルムガルの暗殺者
10 ウスーンのスフィンクス
20 マゴーシのスフィンクス
10 アスフォデルの灰色商人
10 タッサの使者
10 軍団を破壊するもの
15 コジレックの職工
10 バーラ・ゲドを滅ぼすもの
10 古術師
9 記憶の壁
20 霜のタイタン
19 夜景学院の使い魔
10 有毒ドラゴン
【エンチャント】
10 魂の代償
10 支配魔法
10 宮殿の包囲
22 恐君主の兜
【インスタント】
10 悲劇的な過ち
11 血の復讐
10 否認
15 打破
10 乱動への突入
25 分割判定
10 現実変容
10 禁忌の錬金術
10 夢の破れ目
10 命令の光
15 龍王の大権
10 好機
10 奪取の形態
【ソーサリー】
10 強迫的な研究
10 血の署名
15 囁く狂気
10 血のやりとり
15 奈落の統治
20 宝船の巡航
20 権力への嘆願
10 暴君の選択
【アーティファクト】
9 ダークスティールの鋳塊
10 ディミーアの魔鍵
10 ディミーアの導き石
10 面晶体の記録庫
10 シルムガルの碑
15 炭色のダイアモンド
10 霊体のヤギ角
10 幽体の照明灯
15 統率者の宝球
20 空色のダイアモンド
30 精神石
100 太陽の指輪
30 永遠溢れの杯
【その他のアーティファクト】
10 ダークスティールの斧
10 ザスリッドの指輪
10 強欲の護符
10 英雄の刃
10 旅人のガラクタ
【土地】
0 島18枚
0 沼10枚
10 広漠なる変幻地
10 進化する未開地
10 ディミーアのギルド門
20 ジュワー島の隠れ家
10 陰鬱な僻地
20 ディミーアの水路
【合計】
1000円
狙ったわけではないが、ぴったり1000円になった。ジェネラルのシルムガルは
「2色で組める、除去耐性がある、安い、持っている」
の4点で選んだ。持っているのであれば《目覚めし深海、レクシャル》の方がよかったかもしれない。「なんでこれ入れてないの?」という人はぜひ最安値を検索してみよう。意外なカードが30円くらいするはずだ。
なお、このデッキ4回ほど回したが、なんと1回勝っている。それ以外の対戦でもカーネル・サンダースになることなくちゃんとゲームに参加できている。妨害手段を豊富に持つ青とクリーチャー除去が得意な黒を選んだのは正解だったようだ。
デッキ自体はもう少し工夫のしようはあると思うが、どうしようもないのはマナ加速。「これは紙束ではありません」ということを示したいが為に《太陽の指輪》を入れたが、デッキの1/10の値段もしてしまう(100円が高いと思ったのは小学生の時以来だ)。タリスマンや印鑑もEDH需要の為か地味に値段がする。仕方なく最近出た3マナのマナ・アーティファクトを採用しお茶を濁している(後々検索するとマナ・マイアは15円なので検討を考えよう)。
ここまでして無理をするのは制限プレイが楽しいというのもあるが、「EDHをやりたいけど、お金がかかるんでしょ?」という人に対し、こんな無茶苦茶に制限したデッキでもEDHは楽しめるんだということを示したい為。
とにかくまずはデッキを用意してEDHの世界に飛び込んでもらいたい。
そしてそこで楽しいと感じたならば改めてカードを買い足してガチ勢になってもらいたい。
行きつけの店の店主が初心者をボコり過ぎないように多少制限したデッキを組んでいた。私もこの考えに同意し3万円でデッキを組み始めた。コルフェノール、ガイージーを経由してたどり着いたのは《龍王オジュタイ》。スタンダードではコントロールのフィニッシャーとして君臨するこの生物だが、EDHでもその力を十分に発揮し、結構な勝率を誇るデッキとなった。
対戦後「このデッキ3万円で組んでるんだけど、なかなかの強さでしょ?」と対戦相手に話してみると、「だったらこのデッキも安いですよ。統率者セットにちょっと買い足したくらいなので5000円くらいです」との回答が。
私が持っているガチデッキ《放浪の吟遊詩人、イーサーン》と《火想者、ニヴ=ミゼット》のデッキはいずれも10万円を超えている。相対的には十分制限をしたつもりだが、3万円は絶対的に考えれば高いようだ。
分かった、極限まで安いデッキを組んでやる。
そうして出来た《自由なる者ルーリク・サー》は基本土地を0円、それ以外のカードはWisdom Guildの最安値を参考にするとなんと2000円。フェッチランド1枚より安い。だが、これでも相手を撲殺出来た。
ならばもっと制限しても勝てるのでは?
目標は1000円。1枚当たり10円だ。しかし実際にデッキを組みだすと1000円というのはかなり厳しかった。青のデッキならばまず入るであろう優良コモンの《渦まく知識》は最安70円、《粗石の魔導士》は最安54円、《宝船の巡航》ですら最安20円なのだ(Wisdom Guildの最安値を参考にした)。他のカードをもっと安くすればこれらのカードも採用できるが、全カードで一番安いものでも9円する。それが例え店のストレージで埃をかぶっていて1枚1円でも不良在庫となるカードであってもだ。
なかなかに苦労はしたが、出来上がったデッキは下記の通り。
なお、カード名の左に書いてある数字は枚数ではなくそのカードの最安値だ。
【ジェネラル】
10 漂う死、シルムガル
【クリーチャー】
10 肉袋の匪賊
10 無慈悲な処刑人
10 幻影のドラゴン
20 水銀のドラゴン
10 鐘鳴りのドラゴン
10 死致の執政
10 歪んだ爪の変成者
10 厄介なキマイラ
10 ケルゥの呪文奪い
10 シルムガルの暗殺者
10 ウスーンのスフィンクス
20 マゴーシのスフィンクス
10 アスフォデルの灰色商人
10 タッサの使者
10 軍団を破壊するもの
15 コジレックの職工
10 バーラ・ゲドを滅ぼすもの
10 古術師
9 記憶の壁
20 霜のタイタン
19 夜景学院の使い魔
10 有毒ドラゴン
【エンチャント】
10 魂の代償
10 支配魔法
10 宮殿の包囲
22 恐君主の兜
【インスタント】
10 悲劇的な過ち
11 血の復讐
10 否認
15 打破
10 乱動への突入
25 分割判定
10 現実変容
10 禁忌の錬金術
10 夢の破れ目
10 命令の光
15 龍王の大権
10 好機
10 奪取の形態
【ソーサリー】
10 強迫的な研究
10 血の署名
15 囁く狂気
10 血のやりとり
15 奈落の統治
20 宝船の巡航
20 権力への嘆願
10 暴君の選択
【アーティファクト】
9 ダークスティールの鋳塊
10 ディミーアの魔鍵
10 ディミーアの導き石
10 面晶体の記録庫
10 シルムガルの碑
15 炭色のダイアモンド
10 霊体のヤギ角
10 幽体の照明灯
15 統率者の宝球
20 空色のダイアモンド
30 精神石
100 太陽の指輪
30 永遠溢れの杯
【その他のアーティファクト】
10 ダークスティールの斧
10 ザスリッドの指輪
10 強欲の護符
10 英雄の刃
10 旅人のガラクタ
【土地】
0 島18枚
0 沼10枚
10 広漠なる変幻地
10 進化する未開地
10 ディミーアのギルド門
20 ジュワー島の隠れ家
10 陰鬱な僻地
20 ディミーアの水路
【合計】
1000円
狙ったわけではないが、ぴったり1000円になった。ジェネラルのシルムガルは
「2色で組める、除去耐性がある、安い、持っている」
の4点で選んだ。持っているのであれば《目覚めし深海、レクシャル》の方がよかったかもしれない。「なんでこれ入れてないの?」という人はぜひ最安値を検索してみよう。意外なカードが30円くらいするはずだ。
なお、このデッキ4回ほど回したが、なんと1回勝っている。それ以外の対戦でもカーネル・サンダースになることなくちゃんとゲームに参加できている。妨害手段を豊富に持つ青とクリーチャー除去が得意な黒を選んだのは正解だったようだ。
デッキ自体はもう少し工夫のしようはあると思うが、どうしようもないのはマナ加速。「これは紙束ではありません」ということを示したいが為に《太陽の指輪》を入れたが、デッキの1/10の値段もしてしまう(100円が高いと思ったのは小学生の時以来だ)。タリスマンや印鑑もEDH需要の為か地味に値段がする。仕方なく最近出た3マナのマナ・アーティファクトを採用しお茶を濁している(後々検索するとマナ・マイアは15円なので検討を考えよう)。
ここまでして無理をするのは制限プレイが楽しいというのもあるが、「EDHをやりたいけど、お金がかかるんでしょ?」という人に対し、こんな無茶苦茶に制限したデッキでもEDHは楽しめるんだということを示したい為。
とにかくまずはデッキを用意してEDHの世界に飛び込んでもらいたい。
そしてそこで楽しいと感じたならば改めてカードを買い足してガチ勢になってもらいたい。
コメント