EDHにおいてもカウンター呪文は有効ではあるが、1対1のゲームではないEDHでは気をつけなければならないことがある。それは「単純に打ち消すだけだと、ハンドアドバンテージを失っている」ということである。例をあげれば、A,B,C,Dの四人でEDHをやっていてAが撃った呪文をBが打ち消したとする。そうするとAとBはカードを1枚失っているが、CとDは1枚も失っていない為、CとDは1枚分得していることになる。

これがEDHにおいて「対抗呪文」より「秘儀の否定」が優先される原因である。ここでは先ほどあげた対抗呪文と同等レベル以上のカードを表記する。もちろん状況によっては対抗呪文より弱いカードを使う場面が出てくるかもしれないが。

-----0マナ(ピッチスペルを含む)-----
・Force of will
 ご存じ最強のカウンター。ハンドアドを2枚失っても0マナで打ち消せるというのは非常に強い。

・否定の契約
 少女じゃなくても「その呪文を打ち消して」という願いをかなえてくれる優しいキュゥべえを体現したカード。そのままでは重いカウンターだが、タップアウト状態から打ち消せることとそのターン中にゲームを決めてしまえば支払わなくてもいい点が優秀。

・誤った指図
 カウンターカードではないのは明白だが、対カウンター用のカウンターになるのでここに記す。その場合はForce of Willと同じ効率。

・精神的つまずき
 チューターキラー。とは言え範囲が狭いので腐る場面も多々

・撃退
 ハンドアドを3枚失ってしまうが、0マナで撃てるカウンター。墓地に捨てることを有効活用しないと採用は厳しい。

・妨害
 島を3つ戻すことで、0マナで撃てるカウンター。土地のアンタップを妨害するようなデッキならば採用だが、基本的にはもっと優先すべきカードがあるだろう。

・精神壊しの罠
 打ち消されない呪文、ストーム呪文に効くカードとあるが、打ち消されない呪文に致命的なものは少ない(後述)。ストームはどうか?該当するのは精神の願望と続唱呪文(ストームではないですが)。
精神の願望は撃たれたら終わりのカードであることは間違いないが、それを撃たれる前の下準備を止めなければどうしようもない。これではなく、そっちを打ち消すこと。
続唱は厄介極まりない大渦の放浪者がいる。続唱の片方と放浪者を同時に対処できる点は評価に値する。
と、まあいい点を書いてみたが、いい点を探さないと評価できないレベルのカードとも言える。


・目くらまし
 コモンのくせに妙に高いカード。レガシーのようにマナを極限まで切り詰めたデッキは少ないので「魔力の乱れ」の効果では厳しいか?

・この世界にあらず
 非常に珍しい青くないカウンターの1つ。デカブツが出ていないと非常に重いカウンターになるだけなので、それらを出しやすい緑系のデッキと相性がいいと思われる。

・錯乱する群れ
 ピッチスペルのカウンターで調べるまで知らなかった呪文破のピッチスペル。そんな都合よく同じマナコストのカードを持っている訳がない。ピッチカウンターとしてはここに示したどのカードよりも弱い。

-----1マナ-----
・白鳥の歌
 エンチャント、インスタント、ソーサリーとかなり手広くかつ確実に打ち消せる。2/2飛行トークンはライフが40のEDHではあってないようなもの。

・呪文貫き
 不確定な否認。2マナは払えてしまう場合が多いので、素早くコンボを決めに行くようなデッキでないとやや厳しい。

・赤霊破、紅蓮破、
 青専用のカウンター。範囲が狭いように見えるが、青が一人もいないということは珍しいので腐りにくい。

・青霊破、水流破
 上記の赤バージョン。カウンターを有する青なので、これに頼る必要性は低い。寧ろ赤いパーマネントを割れる点が優秀。

・狼狽の嵐
 単体では対象がインスタントとソーサリーの呪文貫き。ストーム系デッキがEDHには存在しないので、これを採用するなら呪文貫きの方がよさげ

・撹乱
 対象がインスタントとソーサリーの魔力の乱れ。打ち消せなくても1ドローは出来るので打ち消せたらラッキー程度に考えるべきか?

・鋼の妨害、無効、被覆、払拭
 特定のカード・タイプを狙い撃ちするカウンター。3人対戦相手がいるので、1回も唱えられないということはまずないが、優先して入れるカードでもない。

・呪文嵌め
 マナコストが2の呪文専用のカウンター。範囲が狭い。

-----2マナ-----
・Mana drain
 Force of Willと双璧を成す頭がおかしいカウンター。なんで対抗呪文の完全上位互換のカードがあるんだよ。

・秘儀の否定
EDHと言う環境で脚光を浴びることになったカウンター。相手に2枚引かせるので、損な気がするが、実際は相手のハンドアドが+1になるだけなので、対抗呪文より効率がいい。また、ハイランダー環境なので、打ち消したカードを引かれないという点も優秀さに拍車をかけている。あらゆる呪文を「予言」に変えているとも言える。

・遅延
 3ターン解決を遅らせるカウンター。撃ち所にもよるが打ち消した呪文が戻ってくるのは珍しい。つまり大体の場面で色拘束が薄い対抗呪文になる。

・差し戻し
 打ち消された相手は1回休み、他のプレイヤーは何の影響もなし。対抗呪文より優先される理由がこれで分かるだろうか?

・マナ漏出
 大体の場面で確定カウンターだが、3マナは案外払えてしまう場合もある。優先度は対抗呪文並み。どちらを採用するかは好み次第か?

・交錯の混乱
 インスタント、ソーサリーを打ち消すカウンター。単純にカウンターとしてりようするより変成要因として使う場面が多いと思われる。

・否認
 EDH環境ではクリーチャーが少ないので、色拘束が薄い対抗呪文となる。

・対抗呪文
 カウンターの基礎。これより弱いカウンターはEDH環境じゃ生き残れない。

・呪文詰まりのスプライト
 フェアリーかつウィザードという部族にも恵まれたクリーチャーカード。EDHでは軽い呪文も結構使われるので、腐る場面は少ないと思われるが、単独採用は厳しい。

・誤算
 サイクリング可能なカウンター。対抗呪文、マナ漏出と枠を争うことになる。

・記憶の欠落
 打ち消された相手は1回休み、他のプレイヤーは何の影響もなし。差し戻しと違うところは自分のハンドアドが-1となるところ。これが痛い

----3マナ-----
・邪魔、呪文丸め
 統率者に対して有効な回答になるカウンター。ライブラリーボトムに押し込まれてしまうと機能不全になるデッキは多い。デュエルコマンダーではライブラリーに押し込まれる場合、統率領域に戻ることも選択できる点には注意。

・夢の破れ目
 誰もハンドアドを失わない打ち消し。問題なのはEDHにおける打ち消しの相場である2マナより重い事。

-----4マナ以上-----
・謎めいた命令
 様々なモードを選択できるカウンター。弱いことは書いてないが青青青1という色拘束が問題か?

・原形質捉え
 現代に蘇ったMana Drain。青、緑共に重いが強いカードがたくさんあるので、色に問題がなければ採用検討か?

・神秘の蛇
 カウンター付き灰色熊。対抗呪文が青青、灰色熊が1緑なので、マナ・コストはぴったり同じ。ただの2/2がEDH環境でどの程度役に立つかは分からないが、ハンドアドを失っていない点は優秀だと思う。多分

・奪取
 クリーチャーかアーティファクトなら奪い取れるカウンター。

・呪文乗っ取り
 なんでも奪い取れるカウンター。

-----Xマナ-----
・アーティのおせっかい
 リクエストがあったので記載。Xマナの遅延(のようなもの)。最大のメリットは打ち消されない呪文に対しても有効だと言う事。しかし、メリットはそれだけ。X=1で唱えると弱い記憶の欠落、X=3で唱えてようやく遅延、それ以上マナを掛けられる状況はあまりない。また、EDHにおいて致命的な打ち消されない呪文が少ないのも事実。生物ならライフが多いので事後処理でも対策可能で他のプレイヤーを殴る可能性もある。スペルでは

突然の衰微
対抗変転
最後の言葉
抹消
至高の評決
母聖樹から唱えられた呪文

くらいなもの。実際この中で本当に致命的になりかねないのは抹消だけ。それを撃たれたくないのであれば入れてもいいが、「赤ならとりあえず抹消入れとけ」と言うカードでもない。

コメント

nophoto
キアロヒ
2014年4月25日18:38

つ精神壊しの罠
つアーティのおせっかい

とか他にも有用そうなのを言ってみるテスト

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