このページを開いた貴方なら、カードショップセラ(以下セラ屋)に何が起きたのかはご存じだろう。
知っていて、非難をしているしている方に問いたい。

『貴方たちは実害を受けたのか?』

99%の人はNoと答えるはずだ。4,982件は流出の「可能性」であり、本当に流出したわけではない。
むしろ「電凸をすることでセラ屋の業務が滞り、カードの送付が遅れる」という被害を自ら作り出してどうするんだと思う。



【何をすべきか?】
なすべきことは2つ。

・セラ屋で使ったことのあるカードの使用履歴を調べてみる(過去1年程度)
・身に覚えのない履歴があればカード会社に問い合わせを行う

これで問題がなければ、ほぼ大丈夫。それでも心配なら再発行手続きを行えばいい。
代金はセラ屋持ちなので、多少の労力で安心を買うことができる。



【なぜ擁護するのか?】
「お前。セラの一味だから擁護しているだろ?」と言うかもしれない。
これは否定できないが、公開されている文章を読めば

1.カード会社側の意向に沿わなければならなかった
2.可能性の話をしていて、流出はほとんどない
3.再発防止に努めている
4.流出した可能性があるカードはチェック体制がとられている

という事が分かる。1は「カード会社は大企業、セラ屋は中小企業」ということを考えれば、なんとなく立場はわかるのではないか?
こういうことが書かれているのに、しっかり文章を読まず、罵声を吐き続けている現状をどうにかして止めたい。
それが私の本心である。



【セラ屋を擁護する価値はあるのか?】
ある。すごくある。カードの真贋について他店を圧倒する信頼度を誇るからだ。
ある時、セラ屋にサインの入った《Juzam Djinn》の買い取りが来た。それを一目見るなり

「TedinのTは、こう跳ねない」

と言ったのだ。そしてベテランの店員2人も「ああ、そうですね」と同意をした。
このことから「少なくとも3人はカードの素性だけでなく、サインで真贋が分かる」ことを意味する。
これは、そんじょそこらのカードショップには真似できない。
昨今、偽物が大きな問題になっている状況を考えると、セラ屋を失うのはプレイヤーにとって大きなマイナスではないだろうか?



【他の発言も許せないという方へ】
主に取り沙汰される発言は以下の2つだろう。

1.白枠は黒枠のプロキシ
2.拡張アートはクソ

まず1だが、これは前後の発言から「完全にジョーク」である。
「選挙のためなら何でもする無責任な民主&共産に負けるわけにはいかない」の一部を切り取り、
「選挙のためなら何でもする」としたマスゴミと同レベルの非難をしていることに気付くべきだ。


2はコレクターとショップの立場から言えば、間違いなく正しい。
まずコレクターの立場で見ると「インクの乗ったカードはPSA鑑定できない」という理由に尽きる。
PSAは世界のコレクターに認められた組織なので「PSAが認めない=コレクションとしては邪道」
と捉えることができる。

続いてショップの立場で見ると「インクが乗ってしまったカードは値段が付けられない」のが問題になる。
俗に言うプライスレスではなく、0円の方。
理由は「その状態のものは世界に1枚しかないので、市場価格を比べられない」ためだ。
そうなると買い取ることは憚られるし、買い取らされたとしても売ることもできない。
一応インクを全部はぎ取れば、市場価格を比較できるようになるが、労力に見合わないし、プア以下の「かつてカードだったもの」になるのは目に見えている。
だったら「売らないし、個人的に楽しむ分にはいいんでしょ?」と反論が来るだろう。
これにはこう返す。

「貴方もいつか死ぬでしょ?その時カードはどうなる?遺族が売る可能性があるよね。その時『このカード、インクが乗ってなければ買い取れたんですよ』と言われたら、貴方を恨むんじゃない?」

貴方はこれに反論できますか?



【最後に】
セラ屋を叩く暇があったら自分が被害を受けているのか否かを確認しなさい。
受けていないなら、叩くのはやめにしよう。

本当に悪いのは「カード番号を盗んだ奴」なんだから。
友人のリクエストに応える形で書いてみることにしたこのテーマ。
EDHではどちらもよく見るカードであり、調べてみる前は

《魔力の櫃》・・・緑じゃなければ採用
《厳かなモノリス》・・・緑じゃなくて、ガチデッキならば採用

という感覚を持っていたが、果たしてどうだったのか?

調査方法はCardshop SerraのHPに出ているデッキ紹介のリストから
採用不採用をカウントした。

行きつけの店であるというのもあるが、店主のデッキ構築力は確かなものがあり、
かつガチなリストなので金銭的理由で《厳かなモノリス》がないというのを
避ける為でもある。


前置きはこのくらいにして、結果を見ていくことにする。

【両方とも不採用】
新セルヴァラ
爪エズーリ
メーレン
セルヴァラ
アニマー
ゲイヴ
イーサーン
トロスターニ
怒れる腹音鳴らし
エズーリ
神ゼナゴス
暴動の長、ラクドス
プローシュ
ルーリク・サー
ヴェンディリオン
ジャラド
セドリス
ささ弥
ラフィーク

名前を見ればわかるようにほとんどが緑、特にエルフ型と呼ばれるタイプである。
エルフでマナは賄えるし《無垢への回帰》や《進歩の災い》で壊す側に回る為、
どちらも不要という結論なのだろう。


【両方とも採用】
あざみ
ギトラグ
旧コジレック
ノヤン・ダール
ニヴ様
ムーミン
アーカム・ダグソン
ミジックス
ガチャピン
シュー・ユン
ナーセット
始祖ドラ
ダレッティ
ブレイゴ
ラスプーチン
碑出告
ケアヴェク
タージク
パーフォロス
アラーラの子
コアシー
大渦の放浪者
ビッチ姐さん
ルーハン
赤ローマ

両方とも不採用の面々と違い、傾向は読み取りにくいが
瞬殺コンボを決めてくるジェネラルが多いように感じる。
これが「緑じゃなくて、ガチデッキならば採用」という感覚を生み出しているのだろう。
なお、確実に言えるのは「赤単とコンボをする青単はは両方とも採用」


【魔力の櫃のみ採用】
イドリス
アトラクサ
ズルゴ
JK
タズリ将軍
マルチェッサ
刈り取りの王
カレムネ
アタルカ
ティタニア
ロシーン
ブライオン
カーリア
シッセイ
リース
霧衣の究極体
カーサス
リクー
逆嶋
さ千

片方だけ採用というリストもあった。
意外なほど緑を含むデッキが多い。さ千に至っては緑単なのだがデッキコンセプト上、エルフが採用しにくいため入れたと思われる。


【厳かなモノリスのみ採用】
ない

EDHにおいては《厳かなモノリス》は《魔力の櫃》の下位互換という考えでいいのだろう。



【採用率】
《魔力の櫃》
65デッキ中48デッキ。採用率71.6%
うち非緑デッキでは31/32≒96.9%
この数値を見るに「緑じゃなければ採用」は正解のようだ


《厳かなモノリス》
65デッキ中28デッキ。採用率41.8%
思った以上に低い結果となった。多色デッキでは3点のマナより印鑑による色マナの方が助かるのだろう。
さいきんのはなし
昨日、初対面の方にPSAのイーサーンを見せると「ブログやってますよね?たまたま見つけたんですよ」と言われた。放置気味のこのブログでも見ている人がいないことはないと分かった以上、たまには更新しないといけない。
というわけで、最近マジックをやっていて、起きた事と今後考えていることについてまとめようと思う。


①青系ガチジェネラルの系譜
1年前までこの枠には旧ニヴが収まっていたが、他人のコピーではつまらないため新しいジェネラルを模索し始めた。ジャリラ、タシグル、新ニヴと組んだが、いずれもヘイトばかり稼ぐ結果となった。特に新ニヴは無限マナが決まるわけでもなく、単純にアタッカーとして出そうと思ったものを「とりあえず危なそうだから」と打ち消されてしまった。当然負けた。今日も1回使ってみたが、まともな動きを見せずに負けてしまった。
友人からも「3万円のオジュタイをガチにしたら?」と言われる。私もそう思った。
というわけで、近々ガチ化したオジュタイを作成しようと思う。


②7つ目のデッキ
黒系の制限なしのデッキがなかったので、持っているパーツを使ってモーギスを組んだ。
デッキを組んでいる際、なんとなくモーギスのことをモギちゃんと呼び出した。どこかで聞いたことがあると思ったらこの娘だった。スマートデバイス向けの無料漫画・小説アプリ、comicoで連載しているミイラの飼い方の登場人物、茂木朝、通称モギちゃん。
せっかくなので、イラストを嵌めてみた。
これを見せると、友人からは「モギと言えばDEATH NOTEの模木だろ」、また別の友人からは「モギと聞くと茂木健一郎が思いつく」だそうだ。
プレイした感じは「ガチにはならないが、楽しめることは楽しめる」
ただ、楽しめた大半が「この子を呼ぶイーサンさんがプロデューサーにしか見えなくなった」
という発言。プレイしていた全員が悪乗りしてプロデューサーっぽくモギちゃんと言い出して、ゲームが終わったころには笑いつかれてしまった。


③あざみデッキ
Cardshop Serraの店長の作成した《巻物の君、あざみ》とタイマンで対戦する機会を得た。店長をご存知の方ならば分かると思うが、この人とゲームをする際には基本3対1になる。それでも彼と対戦すると大体負ける。それくらい優れた構築とプレイングの持ち主なのだが、このあざみに関してはイーサーンと五分五分程度の勝負になった。その理由は

・5マナと重い為、初動が遅い(それでも4~5ターン目には無双モードに入るが)
・ウィザードを大量に盤面に並べる為、全体除去に弱い
・なによりトリプルシンボルである為、青単なのに最速で出しにくい

という欠点であり、ヤンキームーミン(三日月の神)より弱く感じた。


④新エムラクールデッキ
友人が組んでいた。出てくる前に撲殺される未来が見えていたが、そこはEDH。ちゃんと出てきた。コントロール能力は脅威の一言だった。
私は参加していなかったが、新江村、プローシュ、ズルゴ、旧オムナスの4人卓で
江村がプローシュのコントロールを得た。

盤面は正確に覚えていないが、戦場にプローシュ、《激情の共感者》と《ティムールの犬歯虎》、手札に《食物連鎖》があった。江村側がしたのは《食物連鎖》で盤面のクリーチャーを全て除去し、プローシュを延々と出し続け、事実上追放させていた。これだけでも十分ひどく、プローシュを使っていたプレイヤーはいけないことと承知の上で投了を宣言していた。
ただ、プレイングとデッキ次第でもっと酷いことが出来た。《ティムールの犬歯虎》で《激情の共感者》を再キャスト、《収穫の魂》を持ってきて、ライブラリーを引き切る。《ゴブリンの砲撃》を持って来れば残ったズルゴとオムナスのプレイヤーも倒せたわけだ。

対処方法は簡単と言えば簡単、出てくる前にヤれ。そして無色デッキの宿命としてアーティファクト破壊に弱いので、汚損破を一発撃てば大体無力化できる。
以前紹介した1000円シルムガルデッキの見直しを行った。1000円と謳っている以上、値段の確認が最優先事項なのだが、それとともにエターナルマスターズの登場で、一部のカードが採用できるようになっている。
入れたカードと抜いたカードは下記の通り。名前の前の数字はそのカードの最安値だ。

【in】
10ネクラタル
9綿密な分析
20夜の囁き
22虹色のレンズ
20摩滅したパワーストーン
合計81円

【out】
9記憶の壁
10歪んだ爪の変成者
20集中
10ディミーアの魔鍵
0島1枚
合計49円

入れたカードが81円で抜いたカードが49円。前回紹介した際は1000円ぴったりだったので、これではオーバーするわけだが、世の中には値下がりというものがある。《太陽の指輪》は100円からとうとう2桁の最安80円、《宝船の巡航》はスタン落ちで最安10円、《ジュワー島の隠れ家》は在庫が入ったのか20円から最安15円などがあり、32円分を補填できた。

なお「このデッキを4回やって1回勝った」と書いたが、その後も使い続けると何回も勝ってしまった。さすがにガチデッキには遠く及ばないが、カジュアルデッキとしては、お気に入りのデッキになった。
先日のGP東京での反省として『露天鉱床の採用可否』というものがあった。
果たしてどれくらい危険な土地があるのだろうか?
個人的な判断であるがリストアップしてみた。

【危険】
陰謀団の貴重品室
すべてを護るもの、母聖樹
ウギンの目
ガイアの揺籃の地
ニクスの祭殿、ニクソス
The Tabernacle at Pendrell Vale

【警告】
アカデミーの廃墟
錬金術師の隠れ家 
Bazaar of Baghdad
魂の洞窟
暗黒の深部
空の遺跡、エメリア
Mishra’s Workshop
激浪の研究室
セラの聖域
邪悪な岩屋
溶鉄の尖峰、ヴァラクート
ヴォルラスの要塞
ワイアウッドの番小屋

【注意】
古の墳墓
秘儀の灯台
家路  
ファイレクシアの塔
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
占術の岩床
ヤヴィマヤのうろ穴
墨蛾の生息地

上げていない土地もいくつかあるが、まあこんなところだろう。
私が使っているイーサーンでは《The Tabernacle at Pendrell Vale》が特に危険。
超高額カード故に使われたことはないが、これの為に《露天鉱床》を入れておいても
いいような気がする。

グランプリ東京に行ってきた。本戦には出場せず、見知らぬ相手にどの程度イーサーンが通用するのか確かめに行ったようなものだ。

結論から言うと8戦やって5勝。8戦のうち景品ありのゲームは4戦中3勝だった。負けた3試合は

・《絡みつく鉄線》をはられてもたもたしている間にウーナの無限マナが決まった。
・トリプルマリガンスタートにもかかわらず、対戦相手が1ターン目に《呪われたトーテム像》を置いたため、為す術なく撲殺された。
・土地の伸びが悪くマナ・クリーチャーが展開できていない状況で《滅殺の命令》のサイクリング。土地がすべて吹き飛んだ後、《露天鉱床》しか土地を引かず敗北。

というもの。最初の一つを除いて事故死のようなものだ。2つ目の《呪われたトーテム像》のケースは「統率者を見てこれは刺さるからキープした」と言われた。普段気にしないプレイングだが、統率者戦を始める際

「統率者が○○です」と宣言→サイドボード入れ替え→マリガンチェック

というのが正式な流れの為、上記のプレイングは適正である。やられる側はたまったもんじゃないが。

今回の課題としては以下の4つ
【妨害する置き物を積極的に採用するレシピもあるので、対処法を増やすこと。】
 《呪われたトーテム像》を置いてきた彼とはもう1戦やったが、《無のロッド》《疫病吐き》という緑と茶色を完全に殺すレシピになっていた。また、ウーナの無限マナで負けた試合では《絡みつく鉄線》を出されて速度を削がれてしまった。今日のゲームではないがイーサーンがろくでもないデッキとばれている相手に『1ターン目《真髄の針》指定イーサーン』をされたこともある。
 イーサーンが機能しなければ負けるわけなので、エンチャント・アーティファクト対策を増やすことにする。クリーチャーであれば《苛性イモムシ》《ヴィリジアンの堕落者》《アイノクの生き残り》。スペルでは《自然のままに》《クローサの掌握》《霊気のほころび》辺りが候補。この中から今回は《自然のままに》を採用することにした。1マナと軽く、範囲も十分(妨害系の置き物は大体3マナ以下)と判断した。《苛性イモムシ》も新たな1マナ域の選択肢として魅力的ではあるが、起動型能力ではトーテム像の前には無力な為、採用を見送った。

【露天鉱床の採用可否】
 構築初期から採用している《露天鉱床》だが、これを使って何枚の土地を割っただろうか?現状の活躍具合を見ると別になくてもいいような気もしてきた。今日のようなことは稀とは言え、『怖い土地を割れる』と『色マナが出るので事故が起きない』を天秤にかける必要がある。

【統率者がコジレックの相手に与えられる猶予は3ターン】
 やっていることがほとんど《大渦の放浪者》と変わらない。ほぼすべてアーティファクトによる加速なので、緑ではやや対処しやすい。脅威を知らない相手を扇動しつつ、自分自身もアーティファクト破壊を追加しよう。

【盤面をしっかり見て、判断ミスをしない】
 今回最も反省すべき点。《無のロッド》がある状況で《スランの発電機》を割りに行ってしまった。結果的にそのゲームは勝っているが、最善の手は他にあったはずである。

 なお4回の景品は『イニストラードを覆う影』を合計10パック。別々にもらった為、《戦争に向かう者、オリヴィア》が2枚降臨した。スタンダードで使うか、EDHを組むか、はたまた売ってしまうか、これはまた今度考えよう。
先日投下されたエターナルマスターズという爆弾の為、デュアルランドの値段が上がり始めている今日この頃。4枚ずつ欲しいが、さすがにそれをやると財布が破壊されてしまう。それならば一体何枚くらいあればレガシーのデッキを組むのに困らないのかデッキレシピを確認してみた。
なお、ここで挙げられているデッキは、某れる屋さんのデッキ検索で100人以上の参加者がいた大会で好成績を残したものだ。

【Tundra】
3枚:奇跡コントロール
3枚:パトリオット
3枚:ジェスカイメンター
2枚:バント
2枚:青白石鍛冶
2枚:エスパーコントロール
2枚:デスブレード
1枚:青赤緑アグロ(サイドボード)
1枚:ANT(サイドボード)
1枚:BUG続唱(サイドボード)

《Tundra》で検索すると奇跡コントロールばっかりヒットした。このデッキってやっぱり強いんだなと改めて認識した。青が含まれるという事は《渦まく知識》が採用できるわけで、そうなるとシャッフル手段が欲しくなるので、フェッチランドが採用される。そのためか4枚採用のレシピは見つからなかった。
1枚サイドボードに入っている各デッキはANTとBUG続唱が《翻弄する魔道士》、青赤緑アグロが《封じ込める僧侶》と《安らかなる眠り》の為に入っていた。


【Underground Sea】
4枚:BUG続唱
3枚:BUGアグロ
3枚:青白石鍛冶
3枚:デッドガイ・エイル
3枚:リアニメイト
3枚:グリセルストーム
2枚:グリクシスデルバー
2枚:ダークデプス
2枚:ANT
1枚:複合コンボ(アルーレン&ペインター)

BUG続唱は4枚と書いたが、多くのデッキでは3枚採用だった。これも《Tundra》と同じような理由だろう。一番高いデュアルランドなので、3枚で済むところはありがたい。それでもきついけどね。


【Badlands】
4枚:ジャンド(3枚のレシピも)
4枚:リアニメイト(1枚、2枚のレシピも)
3枚:青黒赤ジャンク
1枚:ゴブリン
1枚:グリクシスデルバー
1枚:土地単
1枚:アグロローム
1枚:アルーレン
1枚:ANT
1枚:ストーム

ライフレースで有利に立つためだろうか、ジャンドは4枚採用のレシピがあった。他のデッキはタッチして使うパターンが多く1枚刺しが多かった。


【Taiga】
3枚:12post
3枚:土地単(2枚のレシピも)
2枚:青赤デルバー(強大化用)
1枚:ゴブリン
1枚:ベルチャー
1枚:複合コンボ(アルーレン&ペインター)
1枚:欠片の双子(サイドボードの《古の遺恨》用)
1枚:アグロローム
1枚:アルーレン
1枚:バント(メインデッキの《ケッシグの狼の地》サイドボードの《イゼットの静電術師》《仕組まれた爆薬》用)

レガシーならではのデッキで3枚ずつ採用。1枚刺しのデッキの中で特筆すべきはベルチャー。デッキの構成上、入っている土地がこの《Taiga》たったの1枚。最初にこのデッキ考えたやつはすごい。


【Savannah】
4枚:12post
2枚:マーベリック
2枚:ダークデプス
1枚:エルフ(サイドのガドック・ティーグ用)
1枚:複合コンボ(アルーレン&ペインター)
1枚:エンチャントレス
1枚:土地単
1枚:アグロローム
1枚:バント
1枚:感染(サイドボード)

4枚採用12postがあったものの、それを除けば2枚で事足りる。


【Scrubland】
3枚:デッドガイ・エイル
2枚:リアニメイト
1枚:青白石鍛冶
1枚:BUG続唱
1枚:マーベリック
1枚:土地単
1枚:ダークデプス
1枚:アグロローム
1枚:エスパーコントロール
1枚:デスブレード

デッドガイ・エイルを除いてどちらかの色にタッチする構成が多い。フェッチランドで取って来られるので、1枚刺しの形になっているようだ。


【Volcanic Island】
4枚:青赤デルバー
3枚:スニーク・ショー
3枚:奇跡コントロール(1,2枚のレシピも)
3枚:カナディアン・スレッショルド
2枚:青黒赤緑アグロ
2枚:グリクシスデルバー
2枚:ペインター
2枚:ANT
2枚:青黒赤ジャンク
1枚:ジェスカイメンター

デッキの主力の色に添えられる為、複数採用のレシピが多い。青赤デルバーの4枚はフェッチでごまかせそう。


【Bayou】
3枚:BUG続唱
2枚:エルフ
2枚:マーベリック
2枚:青黒緑アグロ
2枚:ジャンド
1枚:デッドガイ・エイル
1枚:ANT
1枚:ダークデプス
1枚:グリセルストーム
1枚:複合コンボ(アルーレン&ペインター)

複数枚採用のデッキがちらほら。青がらみ以外で一番高いデュアルランドだけのことはある。


【Plateau】
3枚:ローグアグロ(メンター&石鍛冶)
2枚:赤白ビートダウン
2枚:ペインター
2枚:複合コンボ(ペインター&ヘルムピース)
1枚:奇跡コントロール
1枚:アグロローム
1枚:ゴブリン
1枚:青白石鍛冶
1枚:欠片の双子
1枚:ジェスカイメンター

デュアルランドの中で最も需要がないと言われる《Plateau》だが複数枚採用のデッキがあることはあった。ただ2枚あれば困らない。


【Tropical Island】
4枚:感染
3枚:カナディアン・スレッショルド
2枚:BUG続唱
2枚:青黒緑アグロ
2枚:ダークデプス
2枚:青黒赤緑ジャンク
2枚:バント
1枚:グリセルストーム
1枚:複合コンボ(アルーレン&ペインター)
1枚:ANT

青緑が主力となる感染、カナスレで3~4枚採用。《Volcanic island》と同様にフェッチでごまかせそう。



結論

3枚
《Badlands》
《Volcanic Island》
《Tropical Island》
《Tundra》
《Underground Sea》
《Taiga》

2枚
《Bayou》

1~2枚
《Scrubland》
《Plateau》
《Savannah》


大体こんな感じです。

サプライ品の話
今回はカードやデッキの話ではなくサプライ品。EDHをプレイするにあたって「これがあると便利ですよ」という物を紹介してみる。


【ライフカウンター】
通常のマジックではメモ帳、そろばん式カウンター、スマホ、ダイアル式カウンターなど多種多様に存在するが、そろばん式カウンターを除いてEDHでは不向きである。

・ダイアル式カウンターは初期ライフが40なので振り切れてしまう。
・スマホは長期戦になるので電池が持たない
・メモ帳は多人数戦かつ長期戦なので、いちいち書いていると時間がかかる

といった具合である。そろばん式カウンターにも単価が高いという問題があり、私は使ったことがない。


現在私が使っているライフカウンターは2つ
①単語帳型カウンター
100均で単語帳を買ってきて、それに数字を書いておく。あとは日めくりカレンダーと同じようにライフ増減のたびにめくればいい。これのいいところは

・数字を大きく書けば相手にも伝わりやすい
・100近くまでライフを簡単に数えることができる
・衝撃を与えても数字が変動しない

の3点があげられる。


②トレー型カウンター
口で説明するより写真を見た方が早いと思う。100均で金属のトレーを買ってきて、その上に数字を印刷した紙を貼り付ける。磁石を用意し、ライフ増減のたびに磁石を動かす。これは比較的簡単に全員のライフを管理できる。

2つの使い分けは①がガチデッキ用、②がカジュアルデッキ用だ。
ガチデッキはコンボを決めて勝つパターンが多く相手のライフ管理をする必要がない。
一方カジュアルデッキの場合はライフを削って勝パターンが多い為、全員のライフを管理できる②を採用している。


【サイコロ】
「別にどれでも同じでしょ?」という声が聞こえてきそうだが、転がり防止の為に大きいサイコロの方がいい。私が使っているのはカジノダイス。少々値段は張るが適度な大きさがあり面の出る確率がほぼ均一なので、イカサマをしていない証明にもなる。
これに加えて20面ダイスも用意している。ターンの順番を決める際や膨大なマナを管理する際に便利。


【コイン】
一時期はポケモンカードのコインを使用していたが、現在はサイコロで代用している。注意してもらいたいのは「金属のコインをカードの上に落とさないこと」自分のカードならばいいが、相手のカードを傷つける恐れがある。この意味からもサイコロで十分だろう。


【トークン】
必要に応じて各自用意するのがベターだが『相手のカードによって生み出されるトークン』というものが存在する。
該当するカードは
《内にいる獣》の緑の3/3ビースト
《白鳥の歌》の青の飛行持ち2/2鳥
《急速混成》の緑の3/3カエル・トカゲ
《猿術》の緑の3/3類人猿
など。上記の2つは使用頻度の高いカードであり、用意しておいて損はない。後は万能トークンとして他のTCGのカードやトランプを数枚用意しておこう。


【マーカー】
誘発忘れを防ぐための物でライブラリーの上に置いて使う。
EDHはカジュアルな環境なので、誘発忘れについては寛容であるが、やはり間違ったプレイングは極力減らしたいという気持ちから作成した。専用に作ったものは契約サイクルのQBマーカーと《リスティックの研究》用のマーカーの2つ。とは言え《リスティックの研究》はデッキから抜けていき、契約も最近はミスすることがなくなったためすっかりお蔵行きなのだが。

注意点はマーカーの置き場所。《リスティックの研究》用のマーカーは手に持って使用していたのだが、このプレイングは実はNG。マーカーの置いていい場所は戦場、墓地、ライブラリーだけなのだ。

https://twitter.com/testing_box/status/696912873654611970

こんなルールまでしっかり規定されているとは思わなかった。
2016年1月のルール改定について
多くの人がご存知だと思うが、2016年1月のルール改定で以下の変更が行われた

①《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》禁止推奨
②統率者戦固有のマリガンルールを廃止、公式ルールと同じ占術マリガンを適用(ただし1回目のマリガンは7枚引くことができる)。
③ルール4(統率者の持つ固有色以外の色マナを生み出した際、それらの代わりに同じ数の無色マナを生成する制度)を廃止。


①《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》禁止推奨
確かに使われると強いことは強いが、割とどうとでもなるカードなので、禁止にするレベルにあったとは正直思えない。これが禁止ならば、代替カードは《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》だろう。クリーチャーの瞬速プレイはできないが、やってることはほぼ同じ。そのうち解禁されてもおかしくはないと思う。



②統率者戦固有のマリガンルールを廃止、公式ルールと同じ占術マリガンを適用
俗に言う『パリマリ』ではなく『バンクーバーマリガン』に変更される。今回のルール変更で一番影響が大きい。様々な掲示板でも語られているが、土地を増やす必要が出てくる。感覚としては+2枚程度だろうか?
特定のカードを引き込む必要があるコンボデッキも若干だが弱体化する。ただ、現状の『パリマリ』はコンボデッキ絶対優位の温床であったため、そうでないデッキにとっては追い風になる。
注意点は1回目がフリーマリガンであること。言葉で表すより画像のわかりやすいと思うので、添付画像を参照。



③ルール4(統率者の持つ固有色以外の色マナを生み出した際、それらの代わりに同じ数の無色マナを生成する制度)を廃止。
無色マナを参照するルールが出来てしまったことで、こうせざるを得なくなった。一応
「統率者の持つ固有色以外の色マナを生み出した際、それらの代わりに同じ数の『不特定マナのみ支払えるマナ』を生成する」
に変えれば現行のままでよかったのだが、それでは分かりにくいということだろう。
デッキには統率者の色のカードしか入れられないので、あまり影響がないように思えるが、一部のカードは劇的に強化される。

1.烈日持ちのカード
単色でも「好きな色1色のマナ○点を加える」と書いてあるカードならば2以上に出来るようになった。とは言え構築レベルに達しているカードは《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》くらいしかない。

2.収斂持ちのカード
単色でも「好きな色1色のマナ○点を加える」と書いてあるカードならば2以上に出来るようになった。構築レベルに達しているカードは《白日の下に/Bring to Light》と《苦い真理/Painful Truths》の2枚。どちらもかなり有効に使えるので、見かける機会は増えていきそうだ。

3.コントロール奪取カード、コピーカード
どういうことかと言うと、奪ったりコピーしたはいいものの、起動型能力が必要な色マナが出せずに起動できないという事がなくなる。

さて、これらのカードを上手く使えるようにするために必要な「好きな色1色のマナ○点を加える」と書いてあるカードを探してみよう。


【好きな色のマナが出せるクリーチャー】
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》

【好きな色のマナが出せるアーティファクト】
《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《友なる石/Fellwar Stone》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》

【好きな色のマナが出せる土地】
《真鍮の都/City of Brass》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard 》
《マナの合流点/Mana Confluence》

【好きな色のマナが出せるエンチャント】
《花の絨毯/Carpet of Flowers》

【色を1色選んで、その色マナが出るもの】
《かごの中の太陽/Caged Sun》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》

構築レベルに達しているカードでもこれだけあった。これらのカードならば無理せず投入出来るので、上記のカードを使うのであれば狙ってみても面白い。



④変更されなかったルール
《むかつき/Ad Nauseam》の禁止と《合同勝利/Coalition Victory》の解禁。
《むかつき/Ad Nauseam》についてはもはや諦めているが、このルールを作っている人たちは本当に《合同勝利/Coalition Victory》が強いと思っているのだろうか?
事の始まりは3万円構築からだった。

行きつけの店の店主が初心者をボコり過ぎないように多少制限したデッキを組んでいた。私もこの考えに同意し3万円でデッキを組み始めた。コルフェノール、ガイージーを経由してたどり着いたのは《龍王オジュタイ》。スタンダードではコントロールのフィニッシャーとして君臨するこの生物だが、EDHでもその力を十分に発揮し、結構な勝率を誇るデッキとなった。
対戦後「このデッキ3万円で組んでるんだけど、なかなかの強さでしょ?」と対戦相手に話してみると、「だったらこのデッキも安いですよ。統率者セットにちょっと買い足したくらいなので5000円くらいです」との回答が。

私が持っているガチデッキ《放浪の吟遊詩人、イーサーン》と《火想者、ニヴ=ミゼット》のデッキはいずれも10万円を超えている。相対的には十分制限をしたつもりだが、3万円は絶対的に考えれば高いようだ。

分かった、極限まで安いデッキを組んでやる。

そうして出来た《自由なる者ルーリク・サー》は基本土地を0円、それ以外のカードはWisdom Guildの最安値を参考にするとなんと2000円。フェッチランド1枚より安い。だが、これでも相手を撲殺出来た。

ならばもっと制限しても勝てるのでは?

目標は1000円。1枚当たり10円だ。しかし実際にデッキを組みだすと1000円というのはかなり厳しかった。青のデッキならばまず入るであろう優良コモンの《渦まく知識》は最安70円、《粗石の魔導士》は最安54円、《宝船の巡航》ですら最安20円なのだ(Wisdom Guildの最安値を参考にした)。他のカードをもっと安くすればこれらのカードも採用できるが、全カードで一番安いものでも9円する。それが例え店のストレージで埃をかぶっていて1枚1円でも不良在庫となるカードであってもだ。

なかなかに苦労はしたが、出来上がったデッキは下記の通り。
なお、カード名の左に書いてある数字は枚数ではなくそのカードの最安値だ。


【ジェネラル】
10 漂う死、シルムガル

【クリーチャー】
10 肉袋の匪賊
10 無慈悲な処刑人
10 幻影のドラゴン
20 水銀のドラゴン
10 鐘鳴りのドラゴン
10 死致の執政
10 歪んだ爪の変成者
10 厄介なキマイラ
10 ケルゥの呪文奪い
10 シルムガルの暗殺者
10 ウスーンのスフィンクス
20 マゴーシのスフィンクス
10 アスフォデルの灰色商人
10 タッサの使者
10 軍団を破壊するもの
15 コジレックの職工
10 バーラ・ゲドを滅ぼすもの
10 古術師
9 記憶の壁
20 霜のタイタン
19 夜景学院の使い魔
10 有毒ドラゴン

【エンチャント】
10 魂の代償
10 支配魔法
10 宮殿の包囲
22 恐君主の兜

【インスタント】
10 悲劇的な過ち
11 血の復讐
10 否認
15 打破
10 乱動への突入
25 分割判定
10 現実変容
10 禁忌の錬金術
10 夢の破れ目
10 命令の光
15 龍王の大権
10 好機
10 奪取の形態

【ソーサリー】
10 強迫的な研究
10 血の署名
15 囁く狂気
10 血のやりとり
15 奈落の統治
20 宝船の巡航
20 権力への嘆願
10 暴君の選択

【アーティファクト】
9 ダークスティールの鋳塊
10 ディミーアの魔鍵
10 ディミーアの導き石
10 面晶体の記録庫
10 シルムガルの碑
15 炭色のダイアモンド
10 霊体のヤギ角
10 幽体の照明灯
15 統率者の宝球
20 空色のダイアモンド
30 精神石
100 太陽の指輪
30 永遠溢れの杯

【その他のアーティファクト】
10 ダークスティールの斧
10 ザスリッドの指輪
10 強欲の護符
10 英雄の刃
10 旅人のガラクタ

【土地】
0 島18枚
0 沼10枚
10 広漠なる変幻地
10 進化する未開地
10 ディミーアのギルド門
20 ジュワー島の隠れ家
10 陰鬱な僻地
20 ディミーアの水路

【合計】
1000円


狙ったわけではないが、ぴったり1000円になった。ジェネラルのシルムガルは

「2色で組める、除去耐性がある、安い、持っている」

の4点で選んだ。持っているのであれば《目覚めし深海、レクシャル》の方がよかったかもしれない。「なんでこれ入れてないの?」という人はぜひ最安値を検索してみよう。意外なカードが30円くらいするはずだ。

なお、このデッキ4回ほど回したが、なんと1回勝っている。それ以外の対戦でもカーネル・サンダースになることなくちゃんとゲームに参加できている。妨害手段を豊富に持つ青とクリーチャー除去が得意な黒を選んだのは正解だったようだ。

デッキ自体はもう少し工夫のしようはあると思うが、どうしようもないのはマナ加速。「これは紙束ではありません」ということを示したいが為に《太陽の指輪》を入れたが、デッキの1/10の値段もしてしまう(100円が高いと思ったのは小学生の時以来だ)。タリスマンや印鑑もEDH需要の為か地味に値段がする。仕方なく最近出た3マナのマナ・アーティファクトを採用しお茶を濁している(後々検索するとマナ・マイアは15円なので検討を考えよう)。

ここまでして無理をするのは制限プレイが楽しいというのもあるが、「EDHをやりたいけど、お金がかかるんでしょ?」という人に対し、こんな無茶苦茶に制限したデッキでもEDHは楽しめるんだということを示したい為。

とにかくまずはデッキを用意してEDHの世界に飛び込んでもらいたい。
そしてそこで楽しいと感じたならば改めてカードを買い足してガチ勢になってもらいたい。
Twitterでこのようなハッシュタグを見かけた。スタンダードならば今年も《包囲サイ》なのだが、だれでも強さを知っているカードを書いても仕方がない。
この場では今年出たカードで私がEDHで使ってみてそれなり以上の強さを実感できたカードを書いてみる。


【運命再編】
《勇敢な姿勢》
スタンダードでもお世話になる優良除去&破壊限定打ち消し。EDHでは優先すべきカードというわけでもないが、どちらの効果も強力。

《僧院の包囲》
地味ながらも確実にアドバンテージを生むカード。青いデッキだったらほぼ確実に入っている《宝船の巡航》と《時を超えた探索》を考えるとある意味マナ加速も行っている。
もう1つの能力はEDHで起動することはまずないだろう。

《無慈悲な処刑人》
《肉袋の匪賊》と効果は同じ。最大で1対3交換が取れるのは優秀

《死に微笑むもの、アリーシャ》
ジェネラルとして一度組んだ。現時点では《巨大なるカーリア》に劣るが、今後のカード次第で化ける楽しみなカード

《前哨地の包囲》
赤い《ファイレクシアの闘技場》。赤では貴重なアド獲得源で、赤単色だったらまず採用して問題ないレベル。もう1つの能力?ああそんなものあったね(効果覚えてない)

《ティムールの剣歯虎》
イーサーンにパラダイムシフトを起こしたクリーチャー。こいつの登場前、イーサーンはマナ加速からエルドラージをたたきつけるゲームしかできなかったが、無限マナを発生させるコンボゲームが簡単にできるようになった。加えて4マナであるため、3マナ域まではマナクリ、4マナ域でこいつというデッキ構成上も非常にありがたい。間違いなく今年一番お世話になったカードだろう。

《開拓地の包囲》
どういうわけか1ターンに4マナも出てしまうエンチャント。自分のターンのみ、2マナずつ分割というデメリットがあるとはいえ金粉の水蓮よりたくさんマナを供給できるのだから、壊れ具合がよくわかる。え?もう1個能力持ってる?またまた御冗談を(効果覚えてない)


【タルキール龍紀伝】
《アンデッドの大臣、シディシ》
《Demonic Tutor》の能力はかなり使える。墓地に何かを送る必要があるが、釣り上げて能力再利用が楽だったり、PIG能力持ちを墓地送りにしたりあながちデメリットではない。
4/6接死の能力もナイスブロッカーでいやらしい。

《狩猟の統率者、スーラク》
緑では貴重な速攻付与装置。1ターンに1回だけなので《調和の中心》に大きく劣るが、クリーチャーであるためイーサーンからサーチ可能。主に召喚したエルドラージを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!するために使う。

《失われた業の巫師》
誰が呼んだか失業巫女だが、スタンダードでもしっかり就職先を見つけているマナクリ。《生命の律動》能力は禁止されているだけあってかなり強いが、これを起動すると大抵自軍のクリーチャーはタップ状態になっている。これを起動して勝ったゲームは少ないが、勝ち手段は多いに越したことがない。

《卓絶のナーセット》
元トップレアという悲しい称号を与えられてはいるものの、やはり能力は優秀。《宝船の巡航》などを反復しようものなら全力で打ち消しが飛んでくる。

《龍王オジュタイ》
最初のうちは「呪禁が解けるとかダメに決まってるだろ」なんて思っていたが、攻撃するたびに出撃するコアスプレンダー(3枚見て1枚選ぶのはインパルスの一部)はEDHでも強力だった。寧ろ簡単に警戒を付けられるので、相手がもたもたしている間に圧倒的なアドを得られる。まあ、カジュアル対戦用ですが。


【マジック・オリジン】
《一日のやり直し》
残念ながらスタンダードでは活躍できなかったが、ドロー7の実力は確実に発揮している。追加ターンを得た後にこれを撃つ鬼畜プレイ。

《森林の怒声吠え》
見た当初は「6マナだから試しに採用するか」程度の考えでいたが、マナクリからマナ出す→これ→《ワイアウッドの共生虫》を場に出す→戦場の《クウィリーオン・レインジャー》を手札に戻してマナクリアンタップ→《クウィリーオン・レインジャー》を再キャスト→森を戻してもう1回というろくでもない動きを見せてくれる。もちろん《再利用の賢者》でもいいし《激情の共感者》でもいい。


【戦乱のゼンディカー】
《軍団を破壊するもの》《バーラ・ゲドを滅ぼすもの》
「ただのリミテ神をこんなところで紹介するのか?」と言われそうだが、実際こいつらのスペックはかなり高く、貧乏デッキならばメインアタッカーになりえる。

《水の帳の分離》
追加ターン。以上。強いて言うならおまけいらないから軽くして。

《苦い真理》
《血の署名》の方が強くない?と言われるが、そうでもない。青ではないデッキの場合、3マナで最大3枚引けるのは結構強い。

《白日の下に》
スタンダードでも一定の勢力を持つこのカード。デッキは選ぶが、弱いことは一切書いていない。真の力を発揮するには5色デッキでの運用になるが、青緑の2色デッキで使う場合でも《Demonic Tutor》を考えるとサーチ分は2マナ、唱えるのに3マナと損はそれほどしていない。《超起源》が《Eureka》同然に撃てたりと何かがおかしい。


【統率者2015】
ない。実際フルスポイラーが出た段階で予約しなくてよかったと思えるレベルだった今回のセット。いずれ買うことになるカードは《思考の器》くらいだろうか?


以上、全部で19枚。今後組むデッキ次第ではここにないカードを使うことにもなるだろうし、私が使っていないカードでも既に結果を出しているカードもある。さて、来年はどんなカードがEDHを賑わせてくれるのだろうか?

フェイジをジェネラルにしたデッキの可能性を考える
《Command Beacon》というカードが公開されていた。
まず思いついたのは《触れられざる者フェイジ》を統率領域から手札に持ってきて使うことだ。

Phage the Untouchable / 触れられざる者フェイジ (3)(黒)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー - アバター(Avatar) ミニオン(Minion)
触れられざる者フェイジが戦場に出たとき、あなたがそれを自分の手札から唱えたのでない場合、あなたはゲームに敗北する。
触れられざる者フェイジがクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。それは再生できない。
触れられざる者フェイジがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはゲームに敗北する。
4/4

統率領域は手札ではないので、普通に唱えると唱えた瞬間敗北する。
このままではネタデッキだが、回避する方法は

①《倦怠の宝珠》で敗北する能力を発生させない。
②《無限の日時計》で敗北する能力を追放する。
③《白金の天使》で敗北する能力を無効化する。
④《深淵の迫害者》を相手にコントロールしてもらうことでで敗北する能力を無効化する。
⑤打ち消しで墓地に落として、墓地回収呪文から手札を経由して戦場に出す

に今回の《Command Beacon》で6種類存在する(④は現実的ではないが)。

ただ、下準備がかなり大変なうえに相手を敗北させるためには戦闘ダメージを与えなければならない。接死的な能力を持っているが、通したら負けになるので回避能力としては機能せず、除去耐性もない。
それだったら「別のジェネラルでやれ」と言われてしまいそうだが、敢えてそこにチャレンジするのも悪くない。たぶん私と同じようなことを考えてる人はたくさんいると思うので、この冬フェイジに撲殺される人は結構目にするかもしれない。

EDHをやり始めて結構な数のジェネラルを選んでデッキを作ってきた。

ラスゴ撃たれても、イオナ出されても、エリシュ・ノーン出されても勝ってしまった《放浪の吟遊詩人、イーサーン》、
《Timetwister》を導入し文字通り札束と化した《火想者、ニヴ=ミゼット》。
この2つは間違いなくガチと呼べる。その領域にたどり着かず解体したデッキが下記の12体。

《背教の主導者、エズーリ》
資産が少ないころに組んでいた。今現在ならばガチ化することも可能だが、そのためにイーサーンを崩す気にはならない。

《数多のラフィーク》
資産が少ないころに組んでいた。今現在ならばガチ化することも可能だが、多くの人が組んでいる時点で面白みに欠けると判断し実現させていない。

《鍛冶の神、パーフォロス》
もともとガチ化していたニヴでは対戦相手に申し訳ないと思って組み出したもの。結構出来は良くガチ相手にも善戦できるが、別のデッキを組むためにパーツを取り出して解体。色々な人が組んでいたので、別に面白がられないことも原因。

《黄金夜の刃、ギセラ》
7マナは重すぎた。攻撃力は魅力だが3人を相手にするのは難しい。

《名誉ある者、ガイージー》
結局殴ることしかできない。返しのターンであっさり沈む。2回除去されたら機能停止。

《コルフェノールの若木》
3万円限定構築で組んだもの。初心者相手にはそこそこ勝てるが、確実にアドバンテージをもたらす訳ではないのでガチ化は難しいと判断した。

《雪花石を率いるもの、ブルーナ》
3万円限定構築で組んだもの。余ったスペースに入れた《龍王オジュタイ》が強すぎてコンセプトが瓦解。改めてオジュタイで作り直した。

《第三の道のフェルドン》
墓地にクリーチャーを送り込む手段が少なく、赤単色のため選択肢が狭い。エルドラージは拾えるが1発限り、荒廃鋼はそもそも墓地に落ちない。対策を考えているうちにミラーマッチが発生した。
お泊りまじっく用に組んだのでジェネラル被りは避けるべきと考え解体。

《死に微笑むもの、アリーシャ》
どう頑張っても《巨大なるカーリア》の劣化になる。カーリアはデカブツを出せるがアリーシャはウィニーだけ。0/0生物を釣り上げようにも強いのが見つからず解体。

《兜砕きのズルゴ》
結局殴ることしかできない。返しのターンであっさり沈む。2回除去されたら機能停止。
あれ?同じこと書いてるなぁ。

《包囲の搭、ドラン》
能力は持っているが、結局殴ることしかできない。壁が殴れば強いのかと思ったが、防衛除去装置を除去されたらダメ、ドランを除去されたらダメ、その状態でも得られるものはパワーの高いバニラだけ。
強いカードは大体パワーもタフネスも高いので、効果があまり意味を持たなかった。

《魂を数える者、タリエル》
自信が重い、相手依存、ランダム。涙が出るほど弱かった。デッキ作って1戦目で崩したくなったレベルのデッキ。過去最低じゃないかなぁ。

そして今現在も持ち続けているカジュアル用デッキが2つ。

《龍王オジュタイ》
3万円限定構築で組んだもの。非常に出来が良くカジュアル対戦ならば十分勝って行けるので、別にこのままでもいいんじゃないかなぁと思ってる。

《巣主スリヴァー》
全力でバカをやるをコンセプトに勝利条件カードをなるだけぶち込む構成にしたおばかデッキ。その結果デュアルランドを10種類中9種類。フェッチ、ショクランを全部投入するというガチだと思われる構成になっているが、3万円で組んだオジュタイにすら及ばない。もっと全力でバカをする必要があるのだろうか?
同コンセプトをもう少し現実的にするとジェネラルを《老いざる苦行者、アローロ》になるわけだがそもそも「お前はガチジェネラルだろ」と言われそうである。4人対戦では一度《天界の収斂》が決まったのだが、それが決まった瞬間に《時間停止》を受けてルールの取り違えでゲーム続行となる事案があった(テキスト的には常在型能力のため、ターンが終了してもその上に再度勝利のスタックが乗る)
初めて対戦する人にコンセプトを説明して笑ってもらうために組んだようなものなので、もう少しこれは練ろうと思っている。

お泊りマジック2015冬が開催される12月までに《巣主スリヴァー》を洗練した上でもう一つ何かデッキを持っておきたいところだが、残念ながら戦乱のゼンディカーでは心躍る伝説のクリーチャーは現れなかった(ガチャピンとザダは面白そうだが、もう挑戦者が現れているので、その人に任せる)。
統率者2015に期待しつつ、殴ること以外の行動ができるジェネラルを模索していこう。
神童ジェイスの高騰が止まらない。スタンのカードとは思えないレベルの値段になりつつある。旧環境ではアブザンを使っていた為、あまり気にしてはいなかったが、新環境に移る時に青ならばジェイスが必須と言われたならば4枚持っていないといけない。

友人とジェイスの強さについて議論した際、ある疑問が提示された。

「チェックリストカードでデッキに入れておけば、本物は表と裏の2枚だけでよくね?」

ということだ。すぐにMTG Wikiを確認した。内容は下記

・あなたは、自分が使用するチェックリストカード1枚ごとに、それが示す両面カードの実物1枚を持っていなければならない。その両面カードは、実際のデッキからは離れた場所に置いておくこと。トーナメントでは、両面カードはサイドボードと別々になっていなければならない。
・チェックリストカードは、それが両面カードを意味するとき以外、デッキ内に入れられない。
・チェックリストカードを使用する場合、デッキ中の全ての両面カードをチェックリストカードにしなくてはならない。
・チェックリストカードのチェック欄は、それが意味する両面カード一つの分しかチェックしてはいけない。
・チェックリストカードを使う場合でも、スリーブを使ってかまわない。
・ゲーム中、チェックリストカードはそれが表わす両面カードであるとみなされる。例えば、あなたの手札に苛まれし最下層民/Tormented Pariahを意味するチェックリストカードがあり、対戦相手が蔑み/Despiseを唱えたとする。そのチェックリストカードはクリーチャー・カードであり、対戦相手はそのチェックリストカードを選んで捨てさせることができる。
・チェックリストカードが公開領域(スタック、戦場、墓地、裏向きに追放されている場合を除く追放領域)に入ったら、ただちにその両面カードを使用し、そのチェックリストカードは脇に置く。両面カードが非公開領域(手札やライブラリー)に入ったら、再びチェックリストカードを使用する。
・両面カードが裏向きに追放されている場合、チェックリストカードを使用し、それが何であるかを隠したままにする。
・チェックリストカードはプロキシではない。
・両面カードを用いるリミテッドでチェックリストカードが不足してしまうならばジャッジに申し出ることでチェックリストカードかプロキシを都合してもらえる。

簡単に言えば、提示した疑問ははっきりとルール違反であると書かれている。
さらに知人のジャッジに聞いたところ、競技レベルの場合デッキチェックが生じる為、バレた時点でそのゲームは「ゲームロス」という判定になり、チェックリストが入っている部分は基本土地に入れ替えてそれ以降のゲームをするということになるそうだ。仮に2枚だけ持ってる場合は基本土地に入れ替えるのは2枚でいいらしい。

さらに知らなかったのだが、2種類以上両面カードを使う場合、全部本物か全部チェックリストにしないとダメらしい。モダンやレガシーで起こりえることだが、デルバーは本物で、ジェイスはチェックリストにするのはダメなのだ。

結論から言うと、チェックリストカードを使うといろいろ面倒なので使わない方がいい。
それにしてもどうして両面カードを再び刷ってしまったのか?イニストラードの時にドラフトが非常に不便だったのに。
Timetwisterを購入した。EDHで使われる最も高いカードだ。これで青がらみで所持していないカードは親身の教示者くらいなものになった。

評価がEX-で7万5000円。裏側は汚いが、表はEXレベルなのでかなりお買い得だったと思う。唯一問題になっているのはイラストレーターMark Tedin氏のサイン。これの有無で1万円も差が出るのだ。あると安くなるという方で。

サインについて私は好意的にとらえるが、嫌いな人にとってそれはただの落書き同然という考えを持つ人もいる。買った店の店主がそういった考えの持ち主だったので、この値段で譲って頂けたわけだが、カードをいずれ売る事を考えている人はサイン会に並ぶべきではないという忠告である。サインをして頂いた物を売るようなバチ当たりな真似はすべきではないとも取れる。

あなたがもしサインカードを持っているならば、それを書いて頂いた際の思い出と共に大切に持っていてほしい。売っても涙目になりかねないから。
Cardshop Serraのコラムに触発されて、ちょっと考えてみた。

まず、レジェンドに数多生息する《Jedit Ojanen》等のただのバニラが思いつく。しかしそれらは全て多色。ここで疑問が出る。「ジェネラルのない多色デッキとジェネラルがいる白単色デッキのどちらがより強いのか?」これは「ジェネラルのない多色デッキ」ではないだろうか?

これは少し前のルールで《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》が《呪文丸め/Spell Crumple》でライブラリーの一番下に行った場合、そのデッキは最弱なのか?
という疑問と同じである。

恐らく答えは否。ライブラリーを適当に掘って「モマベルが決まりました」なんて事が起こりえるからだ。だから《Jedit Ojanen》をジェネラルにしたならばそれは「ジェネラルはただのカラーマーカーです」と言っているのと同じなのだ。それでも勝ててしまうのだからやはり青は強い。

このことから最弱ジェネラルはろくな能力を持たない白単色の伝説のクリーチャーではないだろうか?ろくな能力を持たないと書いている理由は、白単色でバニラの伝説のクリーチャーが《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》のみだからだ。
このわんこは結構馬鹿に出来ない。装備品で完全武装した猟犬に襲われる事案が多数報告されている。

前置きが長くなったが、ろくな能力を持たない白単色の伝説のクリーチャー
その候補となる生物を紹介する。

サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master  (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・クレリック(Cleric) INV, レア
(X),(T):以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。このXは白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。このXは白マナでしか支払えない。
2/3

5マナ2/3と貧弱で、能力もダメージ軽減とライフを得るだけ。しかも白マナ限定と来た。一応クリーチャー1体を対象とするとあるので、ブロック後に能力を使う事で、ブロッカーとして使えなくはないが、それだったら《革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary》の方が強い。


General Jarkeld  (3)(白)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・兵士(Soldier) ICE, レア
(T):攻撃しているクリーチャー2体を対象とする。それらのブロックしているクリーチャーを交換する。この能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップの間にのみ起動できる。
1/2

4マナ1/2とこちらも貧弱で能力はかの最弱カードSorrow’s Pathを思わせる。つまりほとんど役に立たない。


浄火明神/Myojin of Cleansing Fire  (5)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー ― スピリット(Spirit) CHK, レア
浄火明神は、これがあなたの手札から唱えられた場合、その上に神性(divinity)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
浄火明神の上に神性カウンターが置かれているかぎり、これは破壊不能を持つ。
浄火明神から神性カウンターを1個取り除く:他のすべてのクリーチャーを破壊する。
4/6

色々と書いてあるが、とどのつまり8マナ4/6バニラである。ジェネラルに指定した場合、統率領域から出る為、神性カウンターが乗らないためだ。コストの重さも相まって
アタリア、Jarkeldよりもダメな気がするがみなさんはどう思いますか?
進化する未開地その2
進化する未開地その2
引き続き今度はプロモ版を

【FNM版】
2012年の10月のプロモ。土の波が木々を飲み込むような構図が印象的。
当時からFNMに参加はしていたが、このプロモはゲットできず。グリクシスコントロールを使っていたが、除去が手薄かつ霊異種もおらずコントロールも使い始めたばかり。勝てる要因が少なかったからなぁ。

【Tarkir Dragonfury版】
タルキール龍紀伝のプレリリースで開かれたボーリング大会の景品。最も低い点数で貰えるので、持っている人も多いのではないかと思う。
通常版と同じく溶岩が描かれているが、オアシスか森かの違いがある。Tarkir Dragonfury版はドロモカ氏族の領土だろうか?
ところでこれの《仇滅の執政》をゲットできた人ってどれくらいいるんでしょうか?

と全部で5種類もある。あなたの好きな絵はどれですか?
進化する未開地その1
進化する未開地その1
進化する未開地その1
主にリミテでお世話になるカードではあるが、カジュアルEDHならば採用に値するカード。タップインになる為2色デッキならば門や隠れ家サイクルの方がいいという人もいるだろうが、以下の差がある

【メリット】
・墓地に落ちる
 《世界のるつぼ》や墓地回収で再利用出来る。探査の種になる等

・基本土地を参照するカードとのシナジー
 M10ランドや《楽園の拡散》等

・《血染めの月》への耐性
 未開地自体はアンタップイン。基本土地を引っ張ることこそ出来ないが、出したターンに赤マナが出せる。

【デメリット】
・1点回復がない、門参照カードが使えない
 1点回復ははっきり言ってないも同然、門参照カードも採用に値するカードは《門を這う蔦》《迷路の終わり》程度。

・状況に応じて別の色のマナが出せない
 まあ、メリットとどっちを取るかの話。

とこんな事をつらつら書いても今更分かり切った話。今回話したいのはこのイラストについて。エルドラージ覚醒初出で最新のオリジンまで様々なエキスパンションで再録されており、常連とも言えるレベルになったこのカード。イラストも結構ある。

【エルドラージ覚醒版】
初出の絵で、M13、M15、モダンマスターズ2015で採用された。《進化する未開地》と言えばこの絵というイメージも多いのでは?

【闇の隆盛版】
闇に包まれた世界に佇む蔦に覆われた聖堂。サリアのフレイバーが印象的

【タルキール龍紀伝版】
エルドラージ覚醒版、闇の隆盛版と異なり晴れた空が広がる森林に流れる溶岩。個人的にはこの絵が一番好き。

このデッキは予算3万円で組んだもの。従ってフェッチランド、《Tundra》、《Mana Crypt》と言った高額カードは一切採用できない。しかし思いのほか強く出来上がったのでアップロードしてみる。

ジェネラル
龍王オジュタイ

クリーチャー10枚
粗石の魔道士
真面目な身代わり
層雲の踊り手
セラの高位僧
永遠王、ブレイゴ
修復の天使
銀刃の聖騎士
ミリキン人形
アウグスティン四世大判事
鋼のヘルカイト

エンチャント7枚
エルドラージの徴兵
僧院の包囲
盲従
鳩散らし
義務の誓約
忘却の輪
献身的な嘆願

インスタント17枚
秘儀の否定
剣を鍬に
嘘か真か
渦まく知識
サイクロンの裂け目
誤った指図
白鳥の歌
時を越えた探索
放逐
龍王の大権
精神的つまづき
対抗呪文
猿術
急速混成
夢の破れ目
勇敢な姿勢
悟りの教示者

ソーサリー9枚
宝船の巡航
強迫的な研究
呪文ねじり
至高の評決
終末
時のらせん
綿密な分析
鋼打ちの贈り物
テゼレットの計略

プレインズウォーカー4枚
群れの統率者アジャニ
不動のアジャニ
石術師、ナヒリ
卓絶のナーセット

アーティファクト18枚
太陽の指輪
アゾリウスの印鑑
発展のタリスマン
精神石
サファイアの大メダル
永遠溢れの杯
冷鉄の心臓
星のコンパス
磨滅したパワーストーン
ダークスティールの鋳塊
原霧の境界石
スランの発電機
金粉の睡蓮
稲妻のすね当て
速足のブーツ
テューンの指輪
執念の剣
強欲の護符

土地34枚
進化する未開地
広漠なる変幻地
広漠なるスカイクラウド
アダーカー荒原
氷河の城砦
アゾリウスの大法官庁
雨雲の迷路
反射池
神聖なる泉
金属海の沿岸
教議会の座席
古の居住地
ダークスティールの城塞
ならず者の道
平地8枚
島12枚

コンセプトとしてはオジュタイで殴る。ただ殴る。ひたすら殴る。以上である。殴る事でプラス能力が付くのでこの構成になるのは仕方がない。オジュタイには呪禁が付いているもの羽根を広げた瞬間に呪禁が解けてしまう為、多人数戦のEDHでは危険極まりない。それならば警戒を付けてしまえばいい。

警戒は《義務の誓約》《不動のアジャニ》《テューンの指輪》《執念の剣》《強欲の護符》の5枚。これに《稲妻のすね当て》《速足のブーツ》でも守れるようにした。不動のアジャニは(あまり流行らなかったが)現在のスタンダードにもある為能力を知っている人も多いだろうが、他のカードは「なにそれ?」レベルのカード達。

《義務の誓約》は+2/+2と警戒
《テューンの指輪》はアップキープに+1/+1カウンターを乗せつつ警戒
《執念の剣》は+2/+0と先制攻撃、警戒、トランプル、速攻
《強欲の護符》は+2/+0と警戒と自分だけ吠えたける鉱山

全部100円もしない紙カードであるが、結構馬鹿にできない。これに加えて《エルドラージの徴兵》や二段攻撃を与えるカードが加わるとあっという間に対処困難な殺戮兵器になる。

なお、ガチで組むならマナ加速、手札補充を上位互換のカードに変えて、追加ターンも採用する。なんか色は違うがエドリックのようだ。
ふとデッキを眺めた際に《先祖の院、翁神社》の能力って使った事がない事に気付いた。「アンタップインで緑マナが出て、伝説の土地である事以外でメリットなし。しかもハイランダーだから伝説の土地であることも意味を成さない」と書くといいこと尽くめだが、果たしてそうなのだろうか?ちょっと検討してみた。

【メリット】
・森ではないので森を狙い撃ちするカードの標的にならない
 森渡りを除くと狙い撃ちするカードで強そうなものは《Acid Rain》たった1枚だけ。しかもこれを今まで一度も撃たれた事がない。青はとりあえずメタっておけという考えはEDHではよく見るが、緑も大概だと思うんだけどね。

・エルドラージ、イーサーンを強化できる
 上記のメリットを考えないと唯一と言っていいメリットだが、前述の通りこの能力を使った事がない。そもそもエルドラージは巨大なので、素の状態で十分強く+1/+1したところでオーバーキルでしかない。そんなことに2マナ使うならばコジレックで引いてきた何かを使うか+1マナでイーサーンを起動した方がいい。イーサーンに使うにしても火力で倒された事はなく、全体除去でまとめて吹っ飛ばされるか、農場行きかのどちらかである。

【デメリット】
・《クウィリーオン・レインジャー》と《スクリブのレインジャー》の能力発動に使えない
 この為に泣く泣く《繁茂》の付いた森を戻した事がある。単色デッキなのだからこの問題が起きる事は稀だと思われるが、5,6ターンで勝負を決めに行くこのデッキの場合、思ったよりも土地が並ばない。並ぶ土地も《ガイアの揺籃の地》や《ニクスの祭殿、ニクソス》等があるので、《森》は2枚程度であることが多い。

・《楽園の拡散》をエンチャント出来ない
 採用している土地30枚の内フェッチランドを森としてカウントすると、森は73%。1/4は森ではないと考えると意外と起こりそうにも見えてくる。

・《東屋のエルフ》でアンタップ出来ない
 今のところ遭遇したことはないが、《繁茂》を付けていたら泣いている事だろう。

・特殊地形対策に引っかかる
 具体的には「《不毛の大地》で割られる」「《血染めの月》で山になる」と言ったところ
 《不毛の大地》のターゲットになる事はほぼあり得ないので、問題になるのは月くらい。
 単色デッキならばこれも深刻ではない。

【結論】
イーサーンでジェネラルダメージを狙わない以上、デメリットが勝っている。抜く方が賢明なようだ。
ただし、あくまでこのデッキ内での話。数多のラフィーク等、相手をジェネラルダメージで倒しに行くデッキならば十分活躍できると思う。

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